スポーツジャーナリストの福島良一氏(68)が、2025年7月17日に公開された野球解説者・デーブ大久保氏(58)のユーチューブ動画「デーブ大久保チャンネル」にゲスト出演し、大リーグのオールスター戦の「慣習」について解説した。「5回くらいで交代する。すぐに私服に着替えてしまう」大リーグの25年オールスター戦は16日(日本時間)、米ジョージア州トゥルイスト・パークで行われた。ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手(31)は、ナ・リーグ「1番・DH」で出場し、2打数1安打だった。試合は9回を終え同点となったため、オールスター戦で初となる本塁打競争に。両リーグの監督が、出場ロースターから3人を選出し、各選手が3スイングずつ行った。結果、4本塁打のナ・リーグが、3本塁打のア・リーグに勝利した。日本のファンは大谷が本塁打競争に参加することを期待するも、大谷の姿はなかった。ア・リーグを代表するスラッガーのアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース、33)も出場しなかった。なぜ、大谷は本塁打競争に出場しなかったのか。USAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール氏は、自身のXで、その理由について説明。「ショウヘイ・オオタニはとっくに帰宅しており、ホームランダービー出場は検討されなかった」とした。長年にわたり大リーグを取材してきた福島氏は、大谷の行動はオールスター戦ならではの「慣習」であるとし、「オールスターゲームで、ファン投票で選ばれた選手が先発する。そして、だいたい5回くらいで交代する。そうすると、すぐにロッカーに帰って私服に着替えてしまう。恒例です」と語った。オールスター戦では「ギャラは出ないが」...そして、過去にオールスター戦に出場し、MVPに輝いたイチロー氏(51)の事例を挙げて、具体的に解説した。「2007年のサンフランシスコでのオールスターゲームで、イチロー選手が(オールスター戦史上初の)ランニングホームランを打った。イチロー選手は、たしか5回くらいにベンチに下がって、私服に着替えて帰ろうとしたらしいんですよ。ところが、メジャーリーグ機構の人から、『MVPに輝く可能性があるから最後まで残ってくれ』と言われて、仕方なく(試合終了まで)いたらしいです」さらに、オールスター戦の「慣習」について、こう続けた。「選手にとっては、貴重なオールスター休みですから、ゲームに出るだけでも大変。少しでも自分の時間を作りたいがために、必要がないときは、さっさと(球場を)引き揚げてしまうというのが、むこうのスタイル。公式戦では絶対にない。オールスターゲームは公式戦ではなくて、いわばエキシビションみたいなものだから。言い換えれば、オープン戦みたいなものですから。それと同じ」福島氏によると、オールスター戦に出場しても、選手にはギャラは出ないという。福島氏は、取材した経験に基づき、オールスター戦の選手の「ギャラ」について、次のように説明した。「ギャラは出ないが、選手はチームと契約するときに、付帯条項として、オールスターゲームに出たら、5万ドル(約740万円)とか、そういう契約を結ぶ。個人的に球団からお金をもらっている」今シーズン二刀流を復活させた大谷。32本塁打で本塁打争いのトップに立つ。19日(日本時間)のミルウォーキー・ブリュワーズ戦から後半戦の幕が開く。
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