自民・公明が大敗した参院選から1夜明けた2025年7月21日、石破茂首相(自民党総裁)は記者会見を開き、改めて続投を表明した。ただ、党内からも執行部の責任を問う声は多く、SNSで公然と批判の声が噴出している。「今、最も大切なことは国政に停滞を招かないということ」石破氏は会見で。続投の理由について「我が国は今、米国の完税措置あるいは物価高、明日起こるかもしれない首都直下型地震、あるいは南海トラフそのような自然災害。そして戦後最も厳しく複雑な安全保障環境。国難とも言うべき厳しい状況に直面をいたしております」などと語り、「このような厳しい状況の中にあって今、最も大切なことは国政に停滞を招かないということ」と説明している。SNSでは、石破氏の頑なな姿勢について「そんな理由で続けたら、今までの総理大臣はずっとやれたことになるよ...」「逆に首都圏直下型地震や南海トラフ地震が来たら石破首相じゃヤバいでしょ」などあきれる声が相次いだ。「いくら美辞麗句を並べても、全て首相の座に居続けたいという私欲の言い訳」石破氏の続投表明をめぐっては、党内からも疑問の声が上がっている。自民党の河野太郎選対委員長代行は21日、「木原誠二選対委員長に、私の委員長代行の辞表を預けました」と報告。その上で、「関税交渉の最中に総理がお辞めにならないのは理由があるにせよ、選挙の責任者である幹事長がまだ辞表を出していないのはおかしい。こういうところから直していかないと、自民党の再生はありません」と執行部の姿勢に疑問を呈した。党副幹事長の山田宏参院議員は石破氏による続投表明を受け、「今回選挙で示された国民の意思は、『諸課題の解決は喫緊の仕事だが、それをやるのはあなたではない』という明確な意思だ」と投稿。石破氏の姿勢について「いくら美辞麗句を並べても、全て首相の座に居続けたいという私欲の言い訳でしかないと、多くの国民は見透かし呆れている」と断じ、「記者会見では『いつ直下型地震が起きるかわからないのでその対応もある』などと、続投のため、なりふり構わず、突飛押しもない理由まで列挙。みっともない。恥を知りなさい」と厳しく批判した。「ご自身の言葉に責任を持つことこそが、政治に携わる者のあるべき姿」山田氏は、別の投稿でも「自民党高知県連の『石破総裁早期退陣要求書』です」としてX上に書面を公開。文書では、「今回の参議院選挙の敗北の責任をとり、また、選挙で示された国民の民意に沿って、石破茂総裁は早期に退陣すべき旨党本部に申し入れることを決めた」としている。同じく党副幹事長の尾崎正直衆院議員も、高知県連の動きを報じた時事通信の記事を引用し「高知県連役員の間で、参議院選挙の結果を踏まえ、真剣な真剣な議論を行いました」としている。宮崎政久衆院議員は、「自ら設定した勝敗ラインに届かない結果となった以上、その責任を果たす姿勢が問われます」とした上で、「政治の根幹は『信』にあります。ご自身の言葉に責任を持つことこそが、政治に携わる者のあるべき姿であり、自民党信頼回復の第一歩です」とつづった。若林洋平参院議員は「政治家が責任を取らない姿勢に国民が嫌気を差している事に対しまだ無視をするのか...」と疑問を呈した。「衆議院・参議院選挙で多くの同士が落選し、これだけNOを突きつけられてる状況でリーダーが責任を取らない事はあり得ない! いち早く党の姿勢を見せなければ再生など到底無理だ...」としている。
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