プロ野球日本ハム、ダイエーなどで投手としてプレーし、最多勝のタイトルを獲得した経験を持つ武田一浩氏(60)が、2025年7月22日にユーチューブを更新し、日本のオールスター戦に関して「1試合でいい」と提言した。「大谷のヒットはオールスターならでは」動画では、16日に米ジョージア州アトランタで開催された大リーグのオールスター戦を振り返りながら、武田氏が日本のオールスター戦に言及した。今シーズンの大リーグオールスター戦には、ドジャースの大谷翔平選手(31)が「1番・DH」でスタメン出場。初回にセンター前にヒットを放ち、2打数1安打だった。試合は9回を終え6-6の同点となったため、オールスター戦で初となる本塁打競争に突入した。両リーグの監督が、出場ロースターから3人を選出し、各選手が3スイングずつ行った。結果、4本塁打のナ・リーグが、3本塁打のア・リーグに勝利した。日本のファンは大谷が本塁打競争に参加することを期待するも、大谷の姿はなかった。ア・リーグを代表するスラッガーのアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース、33)も出場しなかった。大リーグのオールスター戦は1試合のみだが、それぞれの選手が実力を発揮し、大いに盛り上がった。NHKの大リーグ中継で解説を務めている武田氏は、オールスター戦での大谷のプレーを、次のように分析した。「(大谷の第1打席は)『いちにのさん』で打って、バットの先っぽだった。でも、オールスターならではだよね。あそこで変化球を投げられた。シーズン中だと、もっと抑え方が変わってくる。ああいうのを打つのがすごい」「オールスター戦には多くの人に出てもらいたいけど...」ナ・リーグは、大谷のヒットを足掛かりにチャンスを広げ、無死1、2塁からケテル・マルテ内野手(ダイヤモンドバックス、31)のタイムリーで2点を先制した。武田氏は、大リーグのオールスター戦で初めて行われた延長戦に代わる本塁打競争のシステムについて、「それがいい」と賛同し、こう続けた。「最近、(大リーグは)ゲームファーストじゃないけど、日本もピッチクロック(投手が打者に投球するまでに使える時間を制限するルール)を考えないといけないんじゃない?日本は、もともと引き分けのある国なので、見ているほうは『決着を付けろ』となるが、やっている方は大変。(日本も)今後、そういうの(本塁打競争)を入れるんじゃない」現役時代、日本のオールスター戦に5度出場した経験を持つ武田氏は、大リーグと日本のオールスター戦を比較し、「(オールスター戦には)多くの人に出てもらいたいけど、日本も1試合にしてもらいたい」と提言した。そして、スタッフから「メジャー(オールスター戦)は良かったですね。1イニングずつ出てきて、野手も代わる代わる出てきて」と投げかけられると、「全然それでいい。1試合だから良いというのがある。そこは営業のこともあるのだろうけど。1試合でいいよね。日本も1試合でいい。前から思っている」と持論を明かした。現在、日本のオールスター戦は2試合行われ、セ・リーグ代表とパ・リーグ代表の選手が激突する。今シーズンの第1戦は、23日に京セラドームで行われ、第2戦は24日に横浜スタジアムで予定されている。
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