プロ野球ロッテの元投手で野球解説者の小林至氏(57)が、2025年7月20日にユーチューブを更新し、日本のオールスター戦が3試合から2試合に減少した理由を解説した。興行主は球団でも球場でもなく...オールスター戦は、1951年に現行のセ・パ両リーグによる対抗方式で実施され、60年代以降、3試合制が定着していた。89年以降は2試合制に移行するも、変則的に3試合が行われた。02年からは原則2試合制となり、11年から13年まで3年間は、選手年金の財源確保などを目的として、3試合制で行われた。また、大リーグのオールスター戦は1試合制で、今シーズンは7月16日に米ジョージア州トゥルイスト・パークで行われた。現役引退後、ソフトバンクのフロントを務めた小林氏は、年に1度開催されるオールスター戦の興行の仕組みについて、次のように解説した。「(興行主は)NPB(日本野球機構)です。球団ではありません。開催球場でもありません。オールスター運営委員会をNPBの下に作り、そこで興行を取り仕切る形です。チケット代、放映権料、スポンサー収入は、全部NPBに入る。開催球場には、使用料とさまざまな運営手数料で、運営委員会からだいたい1億円ぐらいが支払われる」「3試合を別々の球場でやるでしょ。選手は大変なんですよね」そして、オールスター戦が3試合から2試合に減少した理由について、「理由は選手。3試合を別々の球場でやるでしょ。大変なんですよね」とし、2つ目の理由として、セ・パ交流戦を挙げた。「2005年から(セ・パ)交流戦が始まった。両リーグの対決が、公式戦でもやるようになった。かつては、(セ・パの対戦は)オールスターと日本シリーズしかなかった。パ・リーグの選手にとっては、全国のファンのみなさまに、その姿を見てもらえるのは、オールスターと日本シリーズしかなかった時代で、ファンにとっても新鮮だった。なによりも選手が勘弁してくれと。要するに、選手の体調面の配慮と、イベント価値の適正化」今シーズンのオールスター戦は、初戦が7月23日に京セラドームで行われ、パ・リーグが5-1でセ・リーグを下した。第2戦は24日に横浜スタジアムで開催される。
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