格闘技イベント「BreakingDown」(ブレイキングダウン)の人気選手、10人ニキが2025年7月30日にユーチューブを更新し、愛媛県の喧嘩自慢をスカウトする企画動画を公開した。
「県民の9割くらいが、ヤンキーしかいなくて」
「10人ニキ推薦枠決定戦」と題した動画は、10人ニキと、「BreakingDown」の出場経験を持つよーでぃーが、愛媛県内の街を練り歩き、「BreakingDown」に推薦する喧嘩自慢らをスカウトする内容となっている。
動画の冒頭で、10人ニキはこの企画の意図を、次のように説明した。
「俺が愛媛の祭りに行ったんですよ。そうしたら、県民の9割くらいが、ヤンキーしかいなくて。こんなにゴリゴリのヤンキーが多いのに、愛媛からあんまりブレイキングダウンに出ている人がいないなと思って。これはもったいなないと思って、実際に探しに行って、俺が輝いたやつを(ブレイキングダウンに)推薦しようかなと」
動画では、喧嘩自慢をスカウトしている最中に、いきなり街なかで候補者らのケンカが始まり、ケンカしたひとりのTシャツが、ビリビリに破ける事態に。スタッフによって取り押さえられ収拾がついたが、街中は一時、騒然となった。
いきなりの街なかでの乱闘騒ぎに、10人ニキは「想像を絶した」と、あ然とした表情を見せ、苦笑いを浮かべた。
さらに想定外の出来事も起こった。街なかでスカウトを続ける10人ニキに対して、「今ここでやろうや」と、若者が突っかかってきた。動画では、カットされたが、10人ニキが着ていたTシャツが破られるなど、ここでもひと悶着あったようだ。
「『※ロケ申請許可を得ています』のテロップも...」
夜の街でもひと騒動があった。喧嘩自慢を自称する「軍団」同士が小競り合いを起こし、収拾がつかなくなる場面も。このようにしてスカウトされた喧嘩自慢らが、翌日、推薦枠をかけてリングで戦った。
動画には、冒頭から注意書きとして、「※ロケ申請許可を得ています」のテロップがついていたものの、視聴者は出演した喧嘩自慢たちの過激な言動に不快感を覚えたようだ。
コメント欄には「撮影してる人達は周りの迷惑も考えて欲しい」「商店街でデカい声で輩が集まってるのを見るのは不快以外に何もない」「愛媛県のイメージが悪くなる...」「迷惑極まりない」「安易にこんな事するから、勘違いした野郎が祭りでジョリー襲って一般人に迷惑かけるんよ...」「なんか喧嘩が正義みたいになってない?」「街の治安を脅かすな!」「昼間から子供いるのにしょうもない事すんな」などと批判的な声も寄せられた。
「BreakingDown」をめぐっては、同団体の人気選手ジョリーが、7月26日、25日に大阪で開催された天神祭の会場近くの公園で、催涙スプレーのようなものを吹き付けられる被害にあった。
この事件に関して、過去に「BreakingDown」に出場した経験を持つ、ノッコン寺田が自身のユーチューブで「良くも悪くも、ぶっちゃけ正直、ブレイキングダウンが悪影響を与えているのもあるのかなと思う」との見解を示した。