警察「店から被害届が出ていないので、捜査していない」
イベント開催に当たって、ジャンプショップ仙台店では、事前入店申込制にして、公式サイト上などで注意を呼びかけていた。イベントでは、「転売目的でのご購入はお断りさせていただきます」としている。
今回のトラブルについて、動画を投稿したハチヤさんは8月4日、J-CASTニュースの取材に応じ、店がオープンした直後の1日10時5分ごろに20~30代ぐらいの中国人の男性客同士で起きたと説明した。
店は、JR仙台駅前にあるファッションビル「仙台パルコ」の8階にあり、男性客らは、7階でエレベーターを降り、乗り直したエスカレーターをダッシュで上がって目の前にある店へ駆け込んだという。グッズ争奪戦に慣れている様子で、7階で降りたのは、エレベーターを足止めする目的があったのではないかとした。
男性客2人が持ったカゴには、忘却バッテリーやサカモトデイズのランダム商品が大量に入っていたといい、それらの新商品を巡って取り合いがあったという。怒号が飛び交い、つかみ合い、殴り合いになったため、憤りを感じて動画を撮ったと明かした。
この騒ぎで、仙台パルコの警備員が来たほか、10分もしないうちに警察官3人も駆け付けた。オレンジ色のカゴ1つが壊され、2人は店内の棚にもぶつかっていた。2人は、警察に同行を求められることなどはなく、その後も、何回も列に並んでグッズを購入していたという。
このトラブルについて、仙台パルコの担当者は4日、取材に対し、1日の午前中に店内で起きた客同士の口論が発展して、警察が出動したと状況を説明した。トラブルは、店と警察で話を取りまとめて終了したという。トラブルの原因や被害状況などについては、分からないとしている。
宮城県警の仙台中央署は4日、1日10時ごろの開店前後に、店内でトラブルが起きているといった内容の110番通報があり、警察官が出動したと取材に答えた。
「店からは、被害届が出ていませんので、捜査はしていません。事件として取り扱っていませんので、トラブルの原因などについては、お答えできません」
ジャンプショップ仙台店の店長は4日、取材に対し、1日に客同士のトラブルが起きたのは事実だと認めたうえで、「本社に確認したところ、取材はNGとさせていただくとのことでした。詳細については、お答えすることはできません」と答えた。
この店を運営するベネリック(東京都千代田区)に対しても、J-CASTニュースが取材を申し込んでいる。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)