第107回全国高等学校野球選手権大会の開会式で行われた、智弁和歌山高校・山田希翔主将による選手宣誓がネットの注目を集めている。
「私たち高校球児の姿は、多くの人々の心をうつと信じています」
夏の甲子園の開会式は例年、朝から日中にかけて行われてきたが、2025年は大きな転換点となった。25年度から暑さ対策として試合予定を午前と夕方に分けた2部制が正式に導入された。これに伴い、8月5日に行われた開会式は、史上初となる夕方16時から開催されることになった。
これに続く開幕試合は17時30分にスタート。これまで甲子園では原則としてナイター試合は実施されてこなかったが、大会2日目以降もナイター試合が行われる可能性が高いスケジュールとなっている。
こうした大会運営の変化を踏まえ、山田主将は選手宣誓で「自然環境や社会の状況が変わりゆく中、高校野球の在り方が問われています。しかし、その魅力は変わりません」と述べた。
「己の限界に挑戦し仲間との絆を深め、相手チームを敬い正々堂々とルールを守りプレーする。私たち高校球児の姿は、多くの人々の心をうつと信じています」と力強く語った。
時流に沿った変化を受け入れつつも、変わらぬ高校野球の精神を込めた宣誓に、SNSでは賞賛の声が集まっている。
「ルール面での様々な変化を受け入れ、携わった様々な人々への感謝や野球ができることへの喜びを表現した素晴らしい堂々とした選手宣誓でした!」
「智弁和歌山の主将があまりにも立派な選手宣誓で泣いてしまったよ」
「めっちゃいい宣誓やな...『どれだけ暑くなっても、どれだけ外野から口出しされてもこの夏に甲子園で野球がしたい。』ってことがめっちゃ伝わる」