スポーツライターの小林信也氏が、2025年8月7日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ、日本テレビ系)に出演し、広陵高校(広島)硬式野球部の「暴力事案」騒動について、「高野連はずいぶん処分を甘くしている」などと指摘した。「そもそも高野連には、調査をする機能がない」広陵高校は6日、公式サイトを通じて、硬式野球部で1月に発生した暴力事案について、広島県高野連を通じて調査結果を含めた詳細を公表した。広陵高校をめぐっては、SNSで同校野球部員が上級生に殴られるなどの暴力を受けたとする情報が拡散していた。このような状況の中、産経新聞が5日、広陵高校が1月に暴力事案があったことを認めたと報じた。寮での禁止行為をした当時1年生だった部員に、4人の2年生が「指導」として暴力をふるう事案があったという。高野連には報告、厳重注意処分を受けており、第107回全国高等学校野球選手権大会(甲子園大会)を出場辞退する意向はないと報じられた。広陵高校は、甲子園大会第3日目に登場し、旭川志峯高校(北北海道)と対戦。試合は3-1で広陵高校が勝利し、2回戦(13日)進出を決めた。高校野球に50年以上携わり、取材を続けてきたという小林氏は、今回の騒動について「そもそも高野連には、調査をする機能がない。学校側からの申告を受け止める以外ない」と指摘し、こう続けた。「かつては4人でやったら団体の連帯責任だったが...」「みなさんから『(高野連の対応が)甘いのではないか』という反論もあったが、これはかつて連帯責任でした。何かあったら出場停止。このことに対して世間の非難が高くなったので、高野連はずいぶん処分を甘くしている」そして、野球部員の不祥事に対する高野連の対応に変化がみられるようになった要因に言及した。「(暴力行為をしたとされる)この4人が結構カギでして、かつては4人でやったら団体の連帯責任。ところが、今年くらいから4人は個人の不祥事。10人くらいの部員が関わったらチームの問題というふうに緩和したというか、なるべく出場停止ということにならないように、高野連がずいぶん甘い方針に。甘いというか、出られるような寛容な形に変わった」このような小林氏の見解に対して、インターネット上ではさまざまな意見が飛び交い、次のようなコメントが寄せられた。「自分たちの誤った行動で出場辞退=連帯責任となるということを教育することも必要」「当然監督の指導不足を含め連帯責任となるべき事案」「加害者・無関係の生徒の区別なく、本当に生徒たちを守りたいなら棄権一択」「何人なら連帯責任とか言ってる場合じゃないと思う」「高野連の教育よりも興行を優先する体質が変わらなあ限りは強いが正義となる」スポーツ紙の報道によると、高野連は今回の暴力事案を受け、SNSで拡散される選手への誹謗中傷について、「誹謗中傷や差別的な言動などは、くれぐれも慎んでいただきますようお願い申し上げます」と呼びかけたという。
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