広陵高校「暴力問題」批判のなか甲子園初戦勝つ そのとき球場で何が...部員乗せたバスに人々の反応は

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   野球部員の暴力行為で厳重注意処分を受けた広陵高校(広島)が2025年8月7日、第107回全国高等学校野球選手権大会(甲子園大会)で初戦を突破した。

   試合が終わった21時30分過ぎ、ユニホーム姿の同校部員とみられる一行を乗せたバスが甲子園球場を後にした。その時、周りの人たちの反応は――。

  • 初戦で旭川志峯(北北海道)と対戦した広陵(写真:スポーツ報知/アフロ)
    初戦で旭川志峯(北北海道)と対戦した広陵(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 球場を後にする広陵高校のバス
    球場を後にする広陵高校のバス
  • 球場を後にする広陵高校のバス
    球場を後にする広陵高校のバス
  • 初戦で旭川志峯(北北海道)と対戦した広陵(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 球場を後にする広陵高校のバス
  • 球場を後にする広陵高校のバス

カーテンが閉め切られた状態で出発

   7日の初戦、前の試合が延長12回となったことで、試合開始時刻が甲子園史上最も遅い19時29分に試合が始まった。

   応援の様子も異例だった。スタンドの応援席には、チアリーダーや吹奏楽部の姿はない。毎日新聞の報道によると、野球部員の暴力事案や、吹奏楽部がコンクールを控えていることなどを踏まえ、野球部のみの応援としたという。

   初戦の相手は旭川志峯(北北海道)。広陵は4回に旭川志峯の先制を許すも、敵失が絡んで同点に追いつく。6回、7回の犠飛でリードを広げ、3-1で3年連続の初戦突破を果たした。

   試合が終了したのは、21時15分。試合後、ルールではないものの、慣例で両チームの健闘をたたえ合って互いに握手する場面では、旭川志峯の一部メンバーが握手しないまま、ベンチに戻ったことがSNS上で話題になった。

   インターネット上では、広陵の出場は議論となり、「辞退すべき」と批判する声が少なくなかった。一方で球場周辺では試合中から終了後にかけて、特に大きな混乱はみられなかった。

   21時30分には広陵の応援団らを乗せたバスが、カーテンが閉め切られた状態で出発した。中の様子を伺うことはできなかったが、正面から一瞬、ユニホーム姿の野球部員が丁寧におじぎをしている様子が見えた。

   球場を後にするバスの周りにいた人たちは、拍手するなどして見送っていた。

主催者は「誹謗中傷」について声明を発表

   大会を主催する日本高等学校野球連盟(高野連)と朝日新聞社は4日、誹謗中傷等への対応について声明を発表している。

   近年、スポーツ競技大会で大会関係者に対する誹謗中傷や差別的な言動などが特に、SNS上で拡散される事案が確認されていると指摘。「全国の高校球児たちが日々の鍛錬の成果を発揮し、スポーツマンシップに則って真剣勝負を繰り広げる、かけがえのない舞台」と強調した上で、「誹謗中傷や差別的な言動などは、くれぐれも慎んでいただきますようお願い申し上げます」とし、行為が確認された場合、法的措置を含めて毅然とした対応をしていくとしている。

   高野連は6日にも声明を発表。報道によると、広陵高校硬式野球部の事例について「広陵高校の選手、関係者に対する誹謗中傷や差別的な言動などが、特にSNS上で拡散されております。こうした行為は、名誉や尊厳、人権を傷つけるものであり、決して看過できません」とコメントしている。

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