トランプ関税で自動車産業の世界勢力地図が変わる 日本より韓国への影響が大きくなりそうな理由

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中国メーカーの欧州での動きが無視できない

   注目すべきはトップを独走する中国メーカーの動向だろう。中国の自動車輸出は2023年に日本を抜いて世界首位となった。メキシコ、ロシア、アラブ首長国連邦、サウジアラビアなどが主要な輸出先だが、近年はアジアと欧州に攻勢をかけている。

   自動車産業は単純に生産台数で比較できないが、日本メーカーはとりわけ欧州で中国メーカーを無視できないだろう。

   中国で気になるのは比亜迪(BYD)だけでない。自動車大手、浙江吉利控股集団の存在だ。吉利はスウェーデンのボルボを傘下に収めた。吉利の創業者が所有する法人は独メルセデス・ベンツの大株主という。

   吉利は欧州メーカーの技術者を引き抜き、ここ数年でエンジン開発の技術を一気に高めたと言われている。これまで中国メーカーはBYDを筆頭に電気自動車(EV)で世界をリードしようとしてきたが、ここに来て欧州などで人気のプラグインハイブリッドカー(PHEV)の開発にも注力している。

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