関税優位性が消滅した韓国、現代自動車などに危機感
米国で日本のライバルとなるEU(欧州連合)と韓国も日本と同様、対米の自動車関税は15%となり、日本と横並びとなった。これは米国市場で日韓の競争に微妙な影響を与えそうだ。
韓国と米国は自由貿易協定(FTA)を結んでいるため、韓国は4月まで関税ゼロで自動車を輸出できた。日本とEUの対米輸出には2.5%の基本税率がかかっていたため、韓国車の輸出にはわずかだが優位性があった。
このため韓国は米国との関税交渉で税率を12.5%とするよう主張したが、トランプ大統領は15%で譲らなかった。わずか2.5%とはいえ、日本とEUに対する価格優位性が損なわれることに、現代自動車など韓国メーカーは危機感を持っているようだ。
韓国のハンギョレ新聞は「従来無関税の恩恵を享受していた韓国自動車業界は、日本とEUに課されていた一般関税(基本税率)2.5%分の損害を被ることになった」と伝えている。