心配な場合は「殺菌」できる沸騰処理を
水道水を飲む場合、食中毒を防ぐために注意すべき点も尋ねた。吉野氏は、
「長期間使用していなかった水道(蛇口)などの場合は、衛生状態の観点からも特に滞留していた水を流してから飲むほうが良いでしょう。病原微生物が混入しないよう、給水栓周辺は清潔に保つ、衛生管理を徹底することも重要です」
とアドバイスし、「どうしても心配な場合は、一度沸騰させると良いでしょう。沸騰によりほとんどの食中毒をもたらす病原微生物を殺菌することができます」と伝えた。
もし食中毒が疑われる症状が出てしまった際の対処法は、下記のように呼びかけている。
「多くの食中毒は軽症で数日以内に自然回復します。自宅で行う対処法は、基本的に安静と水分摂取ですが、一部に重症化することもあります。ですので、疑われる症状が出た場合、まずは速やかに医療機関を受診するようにしましょう」