自民党の高市早苗衆院議員が2025年8月12日、元大阪府知事の橋下徹氏の発言に対する疑問をXでつづった。「ポイントはね、高市さんが本当に覚悟をもって出れるか」高市氏は冒頭、「橋下徹氏が以前から私に対して批判的である事は承知していますが、何故、私が自民党を出ていかなくてはならないのでしょうか?」と指摘した。橋下氏は10日放送のバラエティー番組「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ系)に出演し、参院選での自民・公明の大敗を受けて「自民党と連立政権を組むなら、どの野党がいい?」とのトークテーマで高市氏の動向に触れた。橋下氏は「自民党が割れるっていうのには大賛成で。自民党が保守なのかリベラルなのかがごちゃごちゃになってるから」とした上で、「ポイントはね、高市さんが本当に覚悟をもって出れるかなんですけれども。普段からマッチョなことを言ってる人はいざという時にはやらない、っていうのは僕の経験則」と主張。「高市さん、いろんなところで......中国に対してとかマッチョなことすごい言うけれども、ここで本当に高市さんがそれだけの勇気と覚悟があるんだったら、自民党から同じような思想の人、全部引き連れて、それこそ参政党なのか日本保守なのか、そっちのほうとグループ組めばいいんだけど、高市さんはやんない」と語っていた。また、橋下氏は過去にも高市氏に対し批判的な発言を繰り返している。21年3月には、橋下氏が「高市さんの認識では、大臣にほとんど権限がないことになる。これでは大改革などできない」などと主張していたことに対し、高市氏が自身の公式サイトで反論したこともあった。「勿論、『やんない』です!」高市氏は橋下氏の発言に、「ここではっきりと申し上げますが、勿論、『やんない』です!」と応酬。「いわゆるバリバリの『親中派』以外は自民党を出ていけ...と言われているに等しい話ですから」とし、これまでの党内での活動を振り返った。「私は、これまでの約29年間、自民党の支部長として、地元で自民党員拡大活動や地域組織作りに励んできました」とし、広報本部長や政調会長を歴任し「『常に進歩を目指す保守政党』という自民党の『綱領』に基づく内容の公約で、その3回の選挙では勝利しています」と説明。「国民の皆様の幅広いお声に耳を傾けつつ、具体的な政策を構築できる豊かな専門知識を持つ国会議員の層の厚さは、私が誇らしく思っている自民党の特長です」とした。高市氏は「昨秋の衆議院選挙と今夏の参院選選挙で示された国民の皆様の厳しい審判を、真摯に受け止めています」とし、今後について「自民党の原点を見つめ直しつつ、国民の皆様の命と暮らしを守り、力強く経済成長を続ける日本と強靭な国土を次世代に贈るべく、自民党の中でしっかりと働いてまいります」と結んだ。「総理になれば批判はこの程度では済まない」橋下氏は13日、高市氏の反論を受け「その覚悟で総裁選に出るべきということ。総裁選に出られることを期待してますよ!」とXにエールを送った。その上で、「中国に厳しい態度で臨むことは賛成だけど、ある政治的な考え・主張の者・グループを『親中』とレッテルを貼るような人は日本のトップにはなれないだろう。それでは日本保守党レベル」と皮肉り、「総理になれば批判はこの程度では済まない。高市さんでは批判に耐えられないだろう」ともしている。
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