開催中の大阪・関西万博で帰りの地下鉄が止まるというアクシデントが発生し、多くの客が足止めされ会場内で一夜を過ごす事態になった。その一方、若者らを中心に、開放された各パビリオンを満喫したとの報告も、X上で相次いでいる。内外のスタッフも「おもてなし」に奔走したようで、その対応に感動したと賞賛の声も上がっている。「こんなガラガラな万博、逆にレア!!」「こんなガラガラな万博、逆にレア!!」「ポルトガルがあいてるぞ!!!泣きそう!」「オールナイト万博も楽しいね」万博の会場へつながる唯一の鉄道路線の大阪メトロ・中央線で2025年8月13日21時半ごろ、電車がストップする停電トラブルが発生し、会場内で一夜を過ごす来場者も多かった。そんな災難が降りかかる中でも、X上では、逆に楽しみを見出したとする報告が相次いだ。何か励みになることをやろうと、会場のライブカメラの前で、パフォーマンスを披露する若者らもいた。10人ほどで組体操をしたりするなどして、X上では、その様子が映った動画が次々に投稿された。また、各パビリオンでは、エントランス部分を開放したり、スタッフがお菓子を配ったりして、戻って来た来場者の対応に追われた。来場者も、改めて展示を楽しんだり、スタッフと交流したりして、その様子の写真や動画も次々にアップした。大阪発のガールズバンド「革命メロイック」で活動しているユニカインパクトさん(@kakumero_impact)は14日早朝、ポルトガル館の女性スタッフ4人が来場者の前でダンスを踊る様子を撮った動画などをXで投稿した。友達5人とオランダ館などで過ごしたといい、「オールナイト万博、一部パビリオン開けてくれたり、ダンス踊ってくれたり、お水配ってくれたり楽しく過ごせたオランダ館、ポルトガル館、スタッフや警備、警察の方ありがとー」と報告した。「帰れないけどみんなで楽しもうとしてた」会場では、来場者が逆にスタッフに水を差し入れたりして、「優しい世界」だと感じたという。また、来場者に開放してくれたパビリオンのスタッフから、「またゆっくり遊びに来てね~」と言われて感動したと明かした。万博内から、朝日も楽しみことができて、貴重な体験になったそうだ。投稿者のユニカインパクトさんは8月14日、J-CASTニュースの取材に応じ、オールナイト万博では、「お散歩したり、パビリオンの写真撮ったり、友達と喋ったり、朝方2時間くらい寝たりしてました」と明かした。「天災じゃないので、帰れないけどみんなで楽しもうとしてたところが良かった」といい、大阪ヘルスケアパビリオンでは、スタッフの奮闘ぶりにも感銘を受けたという。休憩しようと列に並んでいると、目の前で入場が一時止められたが、スタッフが協議した末、2階も開放してくれた。30分ほど休んだ後、もっと大変な人もいるなどと考えて施設を出たという。「夜も気温高い日やめっちゃ寒い日、災害の時やったらどうするんやろ」もっとも、Xの投稿では、「でも普通に、空腹しんどいし身体ベタベタやしコンタクト痛いし足疲れたし顔ボロボロでしんどかった」とも漏らした。「子ども連れの方とかは大変やったと思います。子ども連れの家族にスタッフの方が、子どもづれはこっちの室内にご案内できますよ、とか言ってるの聞こえたりして、その辺の配慮もよかったです」万博の運営については、「これが夜も気温高い日やめっちゃ寒い日、災害の時やったらどうするんやろ、とは思いました」と心配な点も指摘した。(J-CASTニュース編集部 野口博之)