プロ野球パ・リーグの元最多勝投手で野球解説者の武田一浩氏(60)が、2025年8月17日にユーチューブを更新し、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手(31)のクローザー起用を提言した。
「リリーフがまずい」
大谷は今シーズン、投手と打者の二刀流を復活させた。
投手としては9試合に登板し、防御率3.47で勝敗はついていない。打者としては打率.283、43本塁打、80打点をマーク。本塁打王争いでは、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワバー選手(32)とトップを並走している。
動画は「ドジャースよ、大谷翔平をクローザー起用せよ!!」とのタイトルで公開された。
NHKで大リーグ中継の解説を務める武田氏は、現在のドジャース投手陣について「リリーフが疲弊しているのがヤバい感じかな」と分析し、16日に行われたサンディエゴ・パドレス戦を振り返った。
試合は、ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が先発し、3-2の逆転勝利を飾った。カーショーは今シーズン7勝目を挙げた。
武田氏は「誰が投げるか分からない感じ。リリーフがまずいな。散々言ってきたが、しわ寄せが今きている感じがする。(パドレス戦は)カーショーが、6回1失点。その後、3イニングで(ドジャースが起用した投手は)5人だよ、大変だよ」と現状を嘆いた。
そして、「(ドジャースは)ポストシーズンは出れるにしても、勝たないといけないチーム」と前置きし、大谷のクローザー起用を提言した。
「大谷はなんか慌てて投げている感がある」
「(ドジャースは)先発もリリーフもちゃんとしていないから大変。大谷がクローザーをやる可能性もある。適任者がいないから。大谷が今あれだけの球を投げられるので、(短いイニングなら)打たれない。スライダーとかえぐい。打たれないと思う。本当にもしかしたら(クローザーを)やるかもしれない」
これまで大谷の大リーグでの投球を見続けてきた武田氏は、二刀流復活した今シーズンの投手・大谷の「変化」に言及。先発登板した14日のロサンゼルス・エンゼルス戦の投球を、独自の視点で分析した。
「この間、80球までいったが、なんか慌てて投げている感がある。急いで投げている感じがした。リズムがよいのはいいけども、本来の大谷のリズムはもう少し遅い感じ。結構急いで投げていた感があった。球数が増えていくと、肩で息をしている感じがあった。もう少し、時間ギリギリまで使って投げても良いのかなと思う。大谷の心配は、ピッチクロックに合わせて早く投げるということ。あとは全然気になっていない」
チームは、パドレスとのナ・リーグ西地区・首位攻防戦で3連勝を飾った。これで首位の座を死守し、パドレスとの差は2ゲームに広がった。