JR西日本グループは2025年8月19日正午、大阪・関西万博を記念した交通系ICカード「万博ICOCA」を発売した。限定販売数を大幅に超える待機人数の数に、SNSでは困惑の声が相次いでいる。記念ICOCAとフォトフレームセットで3200円19日に発売となった「2025大阪・関西万博記念ICOCA・フォトフレームセット」は、ICOCAのキャラクター「カモノハシのイコちゃん」と「ミャクミャク」が大阪・関西万博をきっかけに出会い、仲良くなった様子を描いたオリジナルイラストが描かれた限定カードだ。JR西日本による発表では、「世界中からたくさんの人やモノが集まる万博! 大阪グルメを楽しみながら大阪・関西の魅力を全国のお客様にお届けします!」として、エプロンをつけたイコちゃんとミャクミャクが、たこ焼きやお好み焼き、串カツといった大阪グルメを嬉しそうに楽しむ様子が描かれたカードのデザイン画を公開している。ICカード単品での販売はなく、記念ICOCAとフォトフレームセットのみが展開され、配送料別3200円だ。これまでは万博会場内のみで販売されてきたが、8月7日の発表で待望の会場外販売が決定。同社が展開する「WESTERモール」の「おみやげ街道【関西】WESTERモール店」で、1人1点・1万5000セット限定で発売となった。「東京駅の時みたいに 受注販売にした方が良くないか?」19日正午の発売開始時には、記念ICOCAを求めるユーザーがサイトに殺到。今回の販売では、新商品発売時などにおける通販サイトへの過剰な混雑が予想される際、サーバーダウンなどを防ぐために使われる「仮想待合室システム」が適用されているが、開始後30分を待たず待機人数は4万5000人超に。14時30分時点での待機人数は8万3000人を超えた。この時点で待機時間のカウントダウンについては「只今、一時停止しております」とのアナウンスが表示されていたが、14時50分には「イベントが終了いたしました」と表示。売り切れが告知された。限定1万5000セットを大幅に超える人気ぶりに、SNSでは「万博ICOCA、万全の体制で待ち受けていましたが前に二万人以上いて売り切れ確定」「万博ICOCA買えないなあ 現地も難しいのに」など困惑の声が相次いだ。また、14年に発売された「東京駅開業100周年記念Suica」の例を引き合いに、受注販売を求める声も相次いだ。東京駅開業100周年記念Suicaは、当初1万5000枚の限定で発売されていたが、購入希望者が殺到し販売途中で中止となった。その後、混乱防止のため「枚数限定」から「購入希望者全員への販売」に変更し発売を行った。「万博ICOCA、整理番号:3万番台って 15000やのに、無理やん...溢れた人はもう、東京駅の時みたいに 受注販売にした方が良くないか?」「15,000枚限定のミャクミャクICOCA販売サイト、やっと入れたと思ったら万博と同じ感じの待ち。しかも絶対買えない人数が並んでるので退出。また転売ヤーが続出するからもっと作って欲しい」なお、大阪・関西万博の公式Xでは12日、泣き顔のミャクミャクのイラストを添え「転売しないで~~~」と呼びかけていた。「万博グッズの転売は固くお断りしております。フリマサイト等でのご購入はお控えいただき、オフィシャルストアにてお買い求めください。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします!」
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