格闘技イベントK-1の元人気選手の武蔵氏(52)が、2025年8月16日にユーチューブを更新し、格闘技イベント「BreakingDown」(ブレイキングダウン)について、「格闘技と一緒にするな」との持論を展開した。
「あれを格闘技だと思って見ている人は大間違い」
動画は、お笑いタレントの玉袋筋太郎さん(58)と、タレントの内山信二さん(42)をゲストに招いて進められ、元格闘家の武蔵氏の本音に迫った。
動画の冒頭で、内山さんが「今のブレイキングダウンをどう思っているのか?」と問うと、武蔵氏は「これだけは言えるのは、俺は見ていない」と断言し、その理由について説明した。
「格闘技を見るのか、エンターテイメントを見るのかの違いだと思う。あれを格闘技だと思って見ている人は大間違い。もし、あれを格闘技の大会というのなら、めっちゃレベルの低い大会。そもそも1分で決着がつくスポーツって...」
「BreakingDown」は、格闘家の朝倉未来(33)がCEOを務める格闘技イベントだ。
格闘技イベントとして人気を博し、朝倉らが審査員を務めるオーディションも大きな注目を集める。オーディションの模様は、「BreakingDown」の公式ユーチューブチャンネルや、朝倉のユーチューブチャンネルで配信され、100万回再生を超えるものも少なくない。
また、「BreakingDown」を経て、「RIZIN」など他の格闘技団体のイベントに参戦する選手もいる。これとは逆に、ボクシングやキックボクシングなど、本格的な格闘技を経験した選手が「BreakingDown」に参戦するケースもある。
「プロでやってたやつが、なんで素人をしばくねん」
このような状況の中、武蔵氏は「ブレイキングダウンから格闘技に行こうというやつが多い。それはイコール、順序を経ていないと思う。本当の格闘技から行けばいい。とりあえず、目立って行こうと。そこで人気出て行こうとしている。なんなら俺が1番嫌なのは、表舞台から地下に行く奴らが最近多くなっていること」とし、次のように持論を展開した。
「プロでやってたやつが、なんで素人をしばくねん。だから俺は見ない。弱い者いじめをするなという話。格闘技をやっていたやつが、格闘技やっていないやつと試合をして、勝てない方がおかしい。ブレイキングダウン的には、1分だったら格闘家に勝てるかもしれないという触れ込みだけど。格闘技をやっていたという過去の人が出て、1分でやられる可能性はあるかもしれない。でもガチガチのやつが行ったら勝てないわけがない。それが行っている。素人をボコボコにしている。お前ら恥ずかしくないんかいと思う」
武蔵氏の力説に対して、玉袋さんは「武蔵さんが言うのは説得力がある」と大きくうなずいた。
元格闘家として「BreakingDown」に対する「本音」を語った武蔵氏だが、すべてを否定しているわけではないという。「エンターテイメントの路線だったらめちゃめちゃ面白いコンテンツ。だから格闘技と一緒にするなという話」と締めくくった。