全国高校野球は2025年8月19日に準々決勝が行われ、「横浜高校」対「県立岐阜商業」の第三試合は、まれにみる熱戦となった。延長十回表、横浜はエラーとタイムリーで3点を勝ち越し7対4とした。春夏連覇を狙う横浜の実力からすると、県岐阜商が3点差を追いつくのは難しいと思われた十回裏、タイブレークから無死満塁として、走者一掃の2塁打で同点に。そして十一回裏2死1、3塁から、サヨナラ適時打で試合を決めた。県岐阜商の藤井監督も「100回やったら99回は負けると思います。残りの1回が甲子園で出ました」と驚く勝利だった。
今年の甲子園は公立校が6校と過去最少
20日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)もこの番狂わせに興奮気味。司会の羽鳥アナは「公立が上まで来ると、話題になりますねえ」と、水曜コメンテーターの浜田敬子さん(ジャーナリスト)に振る。
今大会出場校のうち、公立高校は金足農(秋田)、市立船橋(千葉)、県岐阜商(岐阜)、鳴門(徳島)、佐賀北(佐賀)、宮崎商(宮崎)の6校で、過去最少だ。残っているのは県岐阜商だけ。
浜田さんは「甲子園で上位に来るというのは、野球留学の選手なんかを集めた私立の強豪校というのが定番になっている中で、ベスト8に公立の学校がいるというのは2019年以来なので、かなり久しぶりですよねえ」とたたえる。県岐阜商はベンチ入りしている20人の選手のうち、19人が地元・岐阜出身だという。