夏の甲子園大会、猛暑の甲子園球場でやる必要はあるのか 優勝経験者が持論「普通に考えたらドームだが...」

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   プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年8月20日にユーチューブを更新し、高校野球の夏の甲子園大会にあり方について、ゲスト出演した野球解説者の片岡篤史氏(56)と議論した。

  • 高校球児の聖地・甲子園球場
    高校球児の聖地・甲子園球場
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夏の大会は猛暑対策として「2部制」導入

   ゲストの片岡氏は、PL学園時代に甲子園大会で春夏連覇を達成。高校卒業後は同志社大学に進学し、91年ドラフト会議で日本ハムに2位で指名されて入団した。プロでは、日本ハムと阪神でプレーし、引退後は指導者として阪神、中日でコーチを務めた。

   動画は、「【夏の甲子園】猛暑続く甲子園 『ドーム案が再加熱?』夏の甲子園を甲子園でやる必要性は?」などのタイトルで公開された。

   夏の甲子園大会では、猛暑対策として、24年開催の第106回全国高校野球選手権大会で、試合を午前と夕方に分けて行う「2部制」が導入された。8月5日に開幕した第107回大会でも「2部制」が継続して行われた。

   このような状況の中、MCの高木氏が、「甲子園問題というものがあって、(夏の大会を)甲子園でやるべきなのか。これだけ暑くなったら、(試合場を)変えてドーム球場でもいいのではないかという話もちらほらあるという。どう思う?」と片岡氏に投げかけた。

   これに対して片岡氏は、「普通に考えたら、ドームでやるのが普通だと思います」と前置きし、「ただ、『みんな甲子園でやりたいから頑張っているんじゃないの』というのがあるから、僕は甲子園でやってほしい」との見解を示した。

   そして、自身のPL学園時代の経験を振り返りながら、こう続けた。

「甲子園以外だったらやる価値なくなって野球を辞めている」

   「今の若い人たちは分かりませんが、僕らは当時、甲子園に出たいから、甲子園でやりたいからと思って、辛いことでも耐えられたわけじゃないですか。今の選手たちはどうか分からないが、これだけルールが変わってくれば、この先はドーム球場になる可能性もなきにしもあらずですよね」

   片岡氏は、「甲子園以外だったら、やる価値なくなって(野球を)辞めてますよ」という自身の意見を高校球児に押し付けるのではなく、「こればっかりは、今の選手たちに聞いてあげたいですね。選手たちはどう思っているのか」とした。

   片岡氏に同調した高木氏は、「高校生にアンケートをとってみたい。甲子園じゃないとダメなのか。他でもいいのかと」と提案した。

   高木氏の案に対して、片岡氏は「『他だったらどこがいいのか?』というアンケートをとってみたら、面白い結果が出るかもしれない。その土地にある球場。例えば、北海道だったらエスコン(エスコンフィールドHOKKAIDO)がある。福岡代表だったら、ペイペイ(ドーム)がいいと言うとか。そういうことも聞いてみたい」と語った。

   猛暑が続く中、第107回大会は21日に甲子園球場で準決勝2試合が行われた。

   第1試合では、日大三高(西東京)が、県立岐阜商高(岐阜)を4-2で破り、第2試合では、沖縄尚学高(沖縄)が山梨学院大高(山梨)を5-4で下し、それぞれ23日の決勝戦にコマを進めた。

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