愛知県豊明市は2025年8月25日、全市民を対象にした「スマホ規制条例案」を市議会に提出した。スマートフォンやパソコンなどの使用を、仕事や勉強などの時間を除いて1日2時間までとする内容だ。
「おのおの家庭でやりゃあいいだけのこと」
市はスマホにのめり込んだり、使い過ぎたりするのを防ぐためとしていて、子どもは小学生以下が21時まで、中学生以上は22時までと時間帯の目安も盛り込んでいる。市議会が条例案を可決すれば、10月1日から施行される。強制力や罰則はない。
昼の情報ワイド「ひるおび」(TBS系)は25日の放送でこの条例案を取り上げ、座骨神経痛治療から1か月ぶりに番組復帰した月曜コメンテーターの立川志らく師匠(落語家)は、「大きなお世話だ」とさっそくかみついた。
「こういったことは、市や県や国が言うことじゃなくて、おのおの家庭の教育なんですよ。個々(の家庭)でいろいろ事情があるから、(それぞれで)やりゃあいいだけのこと」とバッサリ。そもそも、スマホは有害なのかとこうも言う。
市長は「各家庭が考えるきっかけになれば」
「昔は漫画ばかり読んでるとバカになっちゃうよ、私たちの時代はテレビばっかり見てるとバカになっちゃうよ、ゲームばかりやってちゃいけないよ(といわれた)。でも、漫画ばっかり読んでた子どもたちがすごい漫画家になったり、テレビをたくさん見ていた子が放送作家になったり、ゲームなんて今は競技として認められてる。だから、スマホをずっと見ている子から天才が現れる可能性だってあるわけですよ。市がどうのこうのいうことじゃないと思います」
豊明市の小浮正典市長は、「適正使用をすべての年齢層の市民に呼びかけることで、各家庭が考えるきっかけになれば」と説明している。これについても、レギュラーコメンテーター・総合司会の八代英輝さん(弁護士)は、「まあ、大人も含んじゃったかあという感じはありますね」と苦笑した。
(シニアエディター 関口一喜)