高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ お粗末すぎるアフリカ諸国「ホームタウン」騒動、なぜこんな馬鹿騒ぎが起きたのか

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SNSでプロセスが可視化され、スピードアップしたと思えばいい

   アフリカ諸国は最後のフロンティアといわれ、中ロなどがしのぎを削っているが、日本が入っていけるのかどうかという根本問題もある。いずれにしても、このハードスケジュールの中で日本とアフリカ諸国との間で、何らかの意思の疎通が不十分だったのだろう。

   筆者はこの馬鹿騒ぎを静観していたが、もしSNS がなければ、アフリカの現地メディアや政府の発信の誤りは、外務省関係者など一部の人しか知らずに、アフリカ諸国の政府には伝えられるだろうが、こんなに早く削除はされないだろう。

   従来の一部の関係者の間のやりとりが、SNS のために可視化され、プロセスがスピードアップしたと思えばいい。関係した都市の職員は電話対応に追われ、とんだとばっちりであったが、この際、電話対応をすべて人で行うことも含めてSNS 対応を考えるきっかけにしたらいい。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

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