プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年9月3日にユーチューブを更新し、2日に京セラドームで行われた巨人対ヤクルト戦での「ファウル判定」について、「覆すだけの根拠ない」との見解を示した。オスナは1塁上でヘルメットを叩きつけて激怒問題のシーンは、ヤクルト初回の攻撃で起きた。巨人先発・戸郷翔征投手(25)に対して、ヤクルトは1死満塁のチャンスを作った。打席のホセ・オスナ内野手(32)は、4球目の151キロのストレートを強振。打球は3塁線方向に飛び、塁審の目の前を通過して3塁側ファウルゾーンへ。判定はファウルとなり、ヤクルトベンチがリクエストを要求するも、リプレー検証の結果、判定は覆らなかった。試合はカウント2ボール2ストライクから再開し、結局、オスナはダブルプレーに倒れた。オスナは怒りを隠そうとせず、1塁上でヘルメットを叩きつけ感情を爆発させた。初回に絶好の好機を逃したヤクルトは、3回に1点を先制するも5回に逆転を許し、1-4で負けた。オスナの「ファウル判定」は、インターネット上で大きな話題となった。SNSでは、ファンが球場で撮影した動画が拡散され、映像の中の打球がファウルかフェアか微妙だったことから、騒動に拍車をかけた。試合をテレビ観戦していたという高木氏は「正直に言って、あれでは分からない」と切り出し、次のように持論を展開した。高津監督「あれはフェアだよ」「テレビのリクエスト映像を、審判の方も見ていると思う。あれでは分からない。審判がボールの落ち際に、かぶっている。でも、素早く(3塁走者の)長岡(秀樹)が指摘していた。やはり、選手の目は動体視力とかを考えたら、すごいものを持っているから、一瞬フェアだと思った。でもファールだった。(判定を)覆すだけの根拠がない。そういう映像しかない」そして、インターネット上で拡散された動画に言及した。「どこにでもカメラがあるからな。みんな撮っている。俺もその映像を見たけど、完全に入っている。しかし、審判の方は1番近いところで見ている。あれでファウルというのだから。今、映像は編集ができる。(投稿動画は)それによるフェイクかもしれないし、これは分からないというのが正直な話。でも、あれが何の修正もなく行われていたらフェア」さらに、リプレー検証で使用されるカメラの性能に触れ、改善の余地があると指摘した。「今年はこうやって色めきたってもしかたがない。映像が悲しすぎるくらい粗いし、見えない、分からない。カメラの配置とか、そういうことを考えないといけない。(SNSで拡散された)あの映像が正しければ完全にフェア。リクエストがありながら、こういうことになっているようでは、やっている意味がないし、もっとひどいことになる」スポーツ紙の報道によると、ヤクルト高津臣吾監督(56)は試合後、初回の判定について「何て言ったらいいのかちょっとあれだけど、難しいね。あれはフェアだよ。こっちから見てもフェアだし、(長岡)秀樹も『フェア』と言ってるし、多分、1塁ベンチから見てもフェアだと思う」と語ったという。
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