長野県佐久市にある佐久長聖高校で、2025年1月に女子バスケットボール部の顧問を務める教師が、遠征先で部員10人をバスに乗せず、約7キロを歩かせていたことが報じられ、問題になっている。
学校側は顧問の教師を厳重注意処分にしたうえ、部員たちの保護者に説明、謝罪をし「一定の理解を得られた」としているが、この行動に法的な問題はないのだろうか。弁護士に聞いた。
学校側は保護者に謝罪&教員を厳重注意処分
9月4日にJ-CASTニュースの取材に応じた佐久長聖高校の説明によると、今年1月、顧問の教師は遠征先の新潟市で部員10人をバスに乗せず、宿泊先から練習試合の対戦相手の高校まで約7キロを歩かせた。この教師は日ごろから、あいさつなど「日常生活をしっかりしよう」と指導をしていたが、改善しない状況があったという。練習試合の前夜のミーティングでも、教師はあいさつの徹底などについて話したが、翌朝に改善しない部員がいたため、バスに乗車させないという「誤った指示」をしたと説明した。
また、この遠征で部員1人がバスに乗らず新幹線で帰ったことも報じられている。学校の説明によると、この部員は練習試合当日、顧問の教師に部活を辞めたい旨相談したといい、教師は車で観戦に来ていた保護者と一緒に先に帰るよう指示したという。教師は、この部員と一緒にバスに荷物を取りに戻り、部員が駐車場の方に向かうのを見届けたが、結局は保護者と一緒に帰らず、新幹線で帰っていたことがわかったとした。
学校側は、教師や部員に聞き取り調査のうえ、部員全体の保護者に説明と謝罪し、「一定の理解は得られたと理解をしております」とした。また、教師に対し厳重注意処分をし校長による面談や研修などを通じて再発防止に努めていると説明した。女子バスケ部の顧問については現在もこの教師が続けているという。
これが報じられると、Xで注目が集まり、「ヤバすぎ」「学校が保護責任放棄してどーすんのよ」「冬の新潟だぞ?」といった声が寄せられている。