経験不足を解消する妙手ではないか?
たしかに、小泉氏は44歳と総裁選候補者の中では非常に若い。少数与党の時に急いで総理・総裁を狙わなくても、新しい連立の枠組みができて、与党が安定してから手を上げても遅くはない。
星さんは8日の「news23」(TBS系)でも、「小泉さんは恐らく、出馬に意欲はあるんですが、弱点は、幹事長とか政調会長とか外相とか、主要ポストをやっていないこと。経験が不足していることは、小泉さんがいちばん知っているので、その点では、経験が豊富な林さんと連携する道もあるのかなというのも、小泉さんの頭の片隅にはあると思いますよ」と語っていた。林さんとは来週にも出馬表明するとみられる林芳正官房長官だ。
林氏との連携とはどういうことか。星さんは「最初から出馬しない。ないしは決選投票の時に林さんと組むとか」と見立てた。林氏と連携して林政権になったら、小泉氏は重用され、党三役や主要閣僚に起用されるだろう。気がかりだった経験不足も解消できる。"1回休み"は小泉氏にとって賢明な選択かもしれない。
ただ、逡巡して出遅れるのも怖い。週末に支援者らと打ち合わせて、来週に出馬表明するという情報も流れている。
(シニアエディター 関口一喜)