公明党の公式Xが2025年9月11日、9日放送のニュース番組「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)で、出演していたジャーナリストの発言が「事実に基づかない誤った認識」だとして、番組側に抗議文を渡したと発表した。公明党は抗議文の中で、「金銭の授受による票の取り引きを行ったことは、一切ありません」と説明している。テレビ朝日は、対応を検討中としている。「いくらか配りますパターンで、その代わり票を...」発言に抗議公明党の抗議文によると、同党が問題視しているのは、ジャーナリストの末延吉正氏による、「だから公明党にしたって選挙があれば支援団体にね、いくらか配りますパターンで、その代わり票を渡しますみたいな。これで30年やってきて、それは一つの政治の劣化でもあったわけですよ」との発言だという。10月4日に投開票が行われる自民党の総裁選で、他党との連立の仕方が注目される中、野党のあり方について末延氏が言及した際の発言だった。この発言について公明党は、「末延氏は、長年にわたり政治の現場を取材・分析してこられた方ですが」としつつ、「今回の発言は事実に基づかない誤った認識であり、全く意味が不明な発言だと言わざるを得ず、誠に遺憾です」と非難した。さらに、「金銭の授受による票の取り引きを行ったことは、一切ありません」と断言。また、仮に公明党が提案する全国民一律2万円の給付を指しているのであれば、「根拠のない中傷に等しいものです」とした。2万円給付の政策については、「特定の団体への配布ではなく、物価高に苦しむ国民全体の安心と暮らしを守るための政策的措置の提案です」と説明した。番組についても、「多角的な視点から政治・社会を取り上げ、国民の皆さまに考える機会を提供する役割を果たしてきた」としつつ、今回のことについて「事実に基づかない不正確な発言がなされたことは残念でなりません」とした。発言について「公明党への信頼を損なうだけでなく、日本の政治や選挙の健全性に対する誤った印象を与えかねません」とし、番組側へ「発言の根拠について説明を求めるとともに、速やかにお詫びと訂正、撤回を行うよう強く求めます」とした。J-CASTニュースが9月12日、テレビ朝日に受け止めや対応について取材を申し込むと、テレビ朝日広報部は、「現在、対応を検討中です」と回答した。
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