高市早苗氏を応援する議員にまとわりつく裏金、旧統一教会 小林鷹之氏の出馬には「保守の票が割れる」の声

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コバホークの出馬に「高市潰し」と批判

   一方で、高市氏には障壁があるとの見方がある。政治評論家の田崎史郎氏は9月8日、テレビ朝日の「モーニングショー」に出演した際、「確実に推薦人20人を今でも集められる人は3人」と指摘。小泉氏、林氏、茂木氏は確実だが、高市氏と小林氏は苦戦するという見立てを語っていた。

   高市氏は昨年の総裁選では推薦人20人のうち13人が、いわゆる「裏金議員」だった。さらに石破政権下で行われた昨年10月の衆院選と今年7月の参院選で、この20人のうち落選や不出馬などで杉田水脈氏ら9人が議席を失った。

   推薦人20人はめどが立ったとみられるが、総裁選では保守票の奪い合いが起きるとも予想されている。それは、小林鷹之氏の立候補だ。

   小林氏は高市氏に先立ち、9月11日に総裁選への出馬の意向を表明した。「野党の皆さんと、この少数与党の状況の中で、誠実に向き合っていく」と語った。

   この動きにXでは、高市氏の支持層から「懸念されるのがコバホークが出ることで保守の票が割れるということ」「小林、今回出馬することで、俺たち保守からも嫌われることを分かってるのかね?」などの不満がいくつも漏れた。

   小林氏の出馬意向を伝える記事には、同氏本人に向けた厳しい意見もあった。「総裁になりたいというより、政治的立ち位置を強化したい意図が強いと見るのが自然」「自分達の事だけを考え、国民の事を考えもしない自民党政治家の典型」――こんな具合だ。

   一方、裏金や旧統一教会など、そもそも自民党の信用失墜を招いた張本人らが相変わらず高市氏を支えるという構図に、Xでは呆れたような反応も目立っている。「推薦人は恐らく裏金議員。集めりゃいいってもんじゃない」「これ見れば、高市がどういうことやるか一目瞭然」。

   共同通信が9月11、12日に実施した世論調査によると、石破首相の退陣が自民党の信頼回復に「つながらない」との回答が76.4%。総裁選の「内部抗争」は、世間からは冷めた目線で見られている。

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