2025年夏の参院選に兵庫選挙区から国民民主党公認で出馬し、落選した多田ひとみ氏によるX投稿が波紋を広げている。「長年のSMAPファンとしてとても驚きました」発端となったのは、多田氏による25年9月12日のX投稿だった。多田氏はかつて人気を博したバラエティ番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)のコーナー、「ビストロSMAP」について、「テレビ局の知り合いから聞いた」として、「SMAPが料理してるのは撮影用で本物の料理はプロの手によるものだったらしい」などと主張。批判の声が相次いだことを受け、投稿を削除し「ビストロの投稿はSMAPの皆さんがすべて料理しているように見える演出についての問題提起が目的でした」などと釈明した。自らについて「長年のSMAPファン」だとしつつ、「私自身、長年のSMAPファンとしてとても驚きました。メディアの情報を過信せず、もっと丁寧に調べるべきでした」と反省をつづった。しかし、釈明投稿には「ビストロSMAP」の制作体制として、「プロの裏方」の存在を強調するようなフローチャートを公開。こうした対応について、依然として厳しい声が寄せられた。「メディアが必ずしも真実を伝えていない現状への問題提起」多田氏は13日、釈明投稿も削除した上で「SMAPの皆さま、ファンの皆さま、そして関係者の皆さまへ。このたび、裏付けを確認する前の情報をもとに発信してしまい、不快な思いをされた方々に心よりお詫び申し上げます」と投稿した。「本来お伝えしたかったのは、今回も週刊女性PRIMEが誤報をしていますメディアが必ずしも真実を伝えていない現状への問題提起でした」と説明した。多田氏が問題視している週刊女性PRIMEの記事の見出しは、「国民民主党・多田ひとみ、8年越しのビストロSMAPへの"問題提起"に『SMAPに謝れ』火に油を注いだまさかの謝罪」というもの。多田氏は7月に離党の意向を表明しており、「国民民主党」の部分が誤報だ、という指摘だ。後に見出しからは党名が削除されている。後の投稿でも、「離党しているにも関わらず国民民主党と記載する週刊女性PRIME メディアがいかに誤った情報を報道しているか。メディアなのに裏どりしないのか。それだけわかってもらえれば、今回の失敗をした意味もあります」とし、改めて週刊女性を批判している。多田氏は「私自身の未確認の発信によって、かえって皆さまを傷つける結果となりました。深く反省しております」と謝罪した一方、「市議会に関心を持つ人はまだ多くはありませんが、皆さま一人ひとりの関心や力が日本をより良くしていく原動力になると信じています」と訴えた。「SMAPを出せば知られると思っての承認欲求じゃん」投稿に添えた動画では、「普段私と関わりのない皆様の逆鱗に触れてしまい、皆様は私が『参議院選挙に当選しなくてよかった』と多くの方が思われたことと思います。しかし党のトラブル、私の失敗などがなければ当選した可能性が高いと言われています。つまり、少し派手であったり、党の人気があったりすれば、私のようなものでも議員になることができるんです。嫌ではないでしょうか?」などと語った多田氏。「だからこそ、皆様に政治に興味を持っていただきたい。SMAPとともに政治に興味を持っていただけないでしょうか」「1票では何も変わらないと思い選挙に行かれない方、しかしSMAPを愛する皆様の強い気持ちが社会を動かす力になるはずです」と呼びかけた。 SNSでは、こうした訴えについて、「確認もせずSNSに投稿した挙句、最後に謝罪動画って売名行為では? しかも、動画でまたSMAPの名前を出して、SMAPを出せば知られると思っての承認欲求じゃん」など、怒りの声が相次いでいる。
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