陸上世界選手権の男子3000メートル障害決勝で、三浦龍司(23)に接触した選手に対するファンの怒りが収まらない。
「言い訳しない三浦選手、最後まで盛り上がらせていただきました」
男子3000メートル障害決勝が2025年9月15日に国立競技場で行われ、三浦が8位入賞を果たした。
三浦は積極的なレース運びを展開し、終盤までメダル争いを繰り広げた。ところが、最後のハードル付近で他の選手と接触して失速。これが大きく影響して8位に終わり、悲願のメダルに届かなかった。
スポーツ紙の報道によると、日本陸上連盟は16日、「三浦龍司選手と他の選手との接触について、日本チームは妨害にあたると判断し、審判長へ抗議を行いましたが、抗議は棄却されました」などと発表。Xでも同様の文面を公表した。
レース終盤での接触による失速。メダル獲得の可能性があっただけに、インターネット上では、いまだファンの怒りは収まらない様子だ。
Xには「勝負の世界で最後まで戦い抜いた三浦龍司選手に拍手です」「日本人として誇りに思います」「抗議は棄却され、三浦選手本人も批判などしてないので、中傷は止めましょう」「三浦龍司選手、マジかっこよかった!」「言い訳しない三浦選手、最後まで盛り上がらせていただきました」「三浦龍司さん本当にお疲れ様でした。 感動をありがとうございます」と、三浦を称賛する声の他に、次のような意見も。
「違反スレスレの妨害は見ていて不愉快です」
「どうみても妨害」「違反スレスレの妨害は見ていて不愉快です」「進路を取るためのアクションにはどうやったって見えない」「故意じゃなくてもアウト」「人を押しのけて問題ないとは。言い訳ばかりで謝りもしない」「完璧に妨害してたよ」「あれがセーフな競技なんですね」「最悪の展開」「やはり『仕方ない接触』には見えない...」
三浦はレース後、日本陸上連盟公式サイトを通じてコメントを発表。
「心も内側から震えるような歓声をいただきました。『絶対にメダル獲得していける』、そんな自信もあったんですけど、本当に最後、惜しいところでみなさんの期待と応援に応えきることができなくてすごく自分も悔しいです。まだまだこれからだと思うんですけど、東京で世界陸上を経験することができて、この観客に囲まれて走ることができて、すごく幸せでした。(メダル獲得については)残りの数十メートルで見えていたので、届くかなと思ったのですが、思うようにはいかなかったという感じです。間違いなく手応えはありますし、この東京での世界陸上を踏まえてさらに成長できるんじゃないかと思うので、この大会は自分にとって大きなものになりました」(原文ママ)
世界選手権は13日に開幕し、連日、日本勢が活躍している。大会5日目となる17日は、男子やり投げ予選、男女の200メートル予選などが行われる。