小泉進次郎氏めぐる7年前の「定年40歳」発言がトレンド入り 「文脈歪めた」指摘も...「彼なら言いかねない」?

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   自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農水相による、2018年10月の講演会での発言がSNS上で拡散されている。

  • 小泉進次郎農水相(2017年撮影)。発言の真意はどこに
    小泉進次郎農水相(2017年撮影)。発言の真意はどこに
  • 自民党総裁選には5人が立候補している(写真は自民党ウェブサイトから)
    自民党総裁選には5人が立候補している(写真は自民党ウェブサイトから)
  • 小泉進次郎農水相(2017年撮影)。発言の真意はどこに
  • 自民党総裁選には5人が立候補している(写真は自民党ウェブサイトから)

「40歳で定年とし、何度も人生のレールを変えることをやりやすくする」

   小泉氏は25年9月20日、都内で記者会見を開き、自民党総裁選への出馬を正式に表明した。

   会見では、「もう1度国民の声を聞き、国民の思いを感じ取り、国民の不安に向き合う。そして国民の求める安心と安全を実現する政党に、自民党を立て直す。私はその先頭に立つ決意で、この度の総裁選に挑戦することといたしました」などと決意を語っている。

   こうした矢先、にわかに注目を集めているのが18年10月に開催された第60回全日本病院学会の「特別鼎談」での発言だ。医療従事者専用サイト「m3.com」に掲載されたレポート記事を発端とするもので、小泉氏は同学会の学会長で全日本病院協会会長の猪口雄二氏、同協会副会長の安藤高夫衆院議員との鼎談で、「今後の社会保障を語る上でのキーワードである『人生100年時代』の提唱者として、その経緯やこの言葉に込めた思いを語った」という。

   SNSでは、小泉氏が「例えば、40歳で定年とし、何度も人生のレールを変えることをやりやすくする。今までのレールを変えることが当たり前であり、それが可能な社会にしていくべき」などと語っていた場面が拡散され、批判が殺到した。

   「定年40歳なのに年金は80歳から? どうやって生きていくんだよ!」などとする投稿が相次ぎ、「定年40歳」がXトレンド入りする騒ぎとなっている。

かつては「小選挙区ならば、100歳でも200歳でも定年はなく、立候補ができる」

   まとめサイトによる投稿には2100件を超えるコメントが寄せられるなどして大きく注目を集めたが、X投稿には「小泉進次郎氏が『定年は40歳にすべき』と発言した」という表現は文脈を歪めたものです」とのコミュニティノートが寄せられた。

   発言の内容について、「実際には、小泉氏は『定年のない、エージフリー社会をどう作るか』という問いに対し ・定年をなくし高齢者雇用を延長すると新陳代謝が働かない問題がある ・その解決策として労働市場の流動性を高める必要がある 例として『40歳でのキャリアチェンジをやりやすくする社会』と述べています」と指摘している。

   小泉氏は20年に行われた衆院選に関連して、自民党が比例代表候補に適用している「73歳定年制」について「撤廃する必要は全くない。比例ではなく小選挙区ならば、100歳でも200歳でも定年はなく、立候補ができる」などと語っていた。

   SNSではデマの拡散だとしてあきれる声も多い一方、「40歳定年制デマで持ちきりだけど火のないところに煙は立たず彼なら言いかねないと皆思うからだろな」「誤情報が拡散したとしても、『進次郎なら言いそうだ』『自分が44歳だということを忘れている』『40歳が定年なら、おまえも早く退職しろ』と聞く人に思わせる小泉進次郎さんです」などとする声も少なくない。

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