お笑いコンビ・ニューヨークによるラジオ番組「ニューヨークのニューラジオ」での発言が波紋を広げている。
「なんで俺らそこまでまだ炎上してないの?」
波紋を広げたのは、ニューヨークが2025年9月21日に公式YouTubeチャンネルで配信した「第334回」での発言だ。
きっかけとなったのは、チョコレートプラネットの松尾駿さんが10日に公開したYouTube動画で「誹謗中傷に関してだけど、芸能人とかアスリートとか、そういう人以外、SNSをやるなって。素人が。素人が何発信してんだって、ずっと思ってるの」と語り、SNSで大きな批判を浴びた件だった。
この騒動に触れ、ニューヨークの屋敷裕政さんは「チョコプラさんも炎上して坊主になるしさ」と切り出した。
「ラジオの中の『 ノリ』みたいな発言が炎上するって、なんで俺らそこまでまだ炎上してないの? このラジオ」と冗談めかしつつ、「ほんで、炎上なんて本当にしてんのか?」とも疑問を吐露。
「チョコプラさん好きやったのにあれで好きじゃなくなった、とか嘘つくやつもおるやろ。あの嘘が一番腹立つ」とした。
「逆に他人の人生が落ちることで、生きてる実感を得られる人も多い」
さらに屋敷さんは、不倫スキャンダルが波紋を広げた幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏の発言を引き合いに、「もう今って、なんか例えば工場でネジ作るとか、要はなんか『これって何の意味あるんやろう?』ってわからんまま働いとる人がほとんどなんですって」と紹介。
「だから自分で生産したものが消費者に届いて喜んどる、みたいな想像ができひん状態のまま働いてる人が多い」「だから自分の人生をあんま生きとる人が少ないんですって」と語った。
その上で、「そういう人は人の人生に自分を投映させる方が多い。だから推し活とか、推しを作ってその人が売れるさまを見てすごい喜んだり、逆にその人がスキャンダルとかで下がるとすごい悲しんだり、自分ぐらいへこむ」と分析。
「で、逆に他人の人生が落ちることで、生きてる実感を得られる人も多いから、炎上とかスキャンダルとかで売れとった人がちょっと落ちるみたいなんがたまらん人が増えてるみたいな」とした。
「やばい切り抜きと印象操作」「発する言葉の重さが分かってない」
屋敷さんは「芸人さんなんて最たるもんで、自分でネタ作って客が笑うとかすごい分かりやすい手応えがあるから、本当にSNSで人の揚げ足取ったりとかする人の気持ちがわからん」と、自身の実感を明かした。
相方の嶋佐和也さんも、数人の若手芸人の名前を出し「全然もう売れてないくて生活大変じゃん? でも多分それこそ裏垢とかでさ、悪口言ってるやつとか多分いないよね」と共感を示した。
こうした発言がSNSで拡散されると、賛否の声が寄せられた。
「幻冬舎の箕輪さんが、こんな話をしていた って、話してるだけじゃね? これ、かなりやばい切り抜きと印象操作だから」「動画ご覧になって仰ってるんでしょうか? 屋敷さんの発言は箕輪さんの見解を述べてるだけだと思うのですが...」など冷静な受け止めを促す声もある。
その一方で、「工場のネジ1本が生活を支えているということが分からないんだね。言葉を使う商売なのに、発する言葉の重さが分かってないのね」「結局自分が他の職業の人を馬鹿にしてる上に公共の電波で他者を叩いてる事にすら気づいていない」といった厳しい意見も見られた。