巨人リチャードは「40本打てる」、元中日2軍監督が太鼓判を押す理由...「阿部監督は我慢して使い続けている」

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    プロ野球中日でヘッドコーチ、2軍監督を歴任した野球解説者の片岡篤史氏(56)が、2025年9月23日にユーチューブを更新し、巨人リチャード内野手(26)について、「ホームランを40発は打てる」と太鼓判を押した。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
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「小久保監督はリチャードに期待していたと思う」

    沖縄尚学高校出身のリチャードは、17年ドラフト会議でソフトバンクから育成3位で指名され入団。右の大砲と期待されるも、ソフトバンクでは1軍に定着することができず、主に2軍暮らしが続いた。

    今シーズンは開幕スタメンを勝ち取るも、打撃不振により2軍落ち。ファームでくすぶっていたが、5月12日にソフトバンクと巨人の1対2のトレードが成立し巨人に移籍した。これに伴い、秋広優人外野手(23)と大江竜聖投手(26)がソフトバンクに移籍した。

    今シーズンは72試合に出場し、打率.213、1本塁打、39打点を記録。打率は低いが、阿部慎之助監督(46)に長打力を買われ、1軍で起用され続けている。

    中日2軍監督時代、ファームでリチャードの打撃を見てきたという片岡氏は、今シーズン、最も気になった選手として、リチャードの名を挙げた。

    片岡氏は「彼は(今シーズン)開幕スタメンでしょ」と切り出すと、こう続けた。

    「(ソフトバンクの)小久保(裕紀)監督は、2軍で2年間(リチャードを)見ていた。小久保監督自体もホームランバッターだったので、リチャードのような大砲に期待していたと思う。開幕スタメンで、なかなか結果が出ず、ファームに行ってトレードになった。リチャードは、ファームでもそれほど打率は高くなかった。だいたい2割台前半。けれどホームランは30本近く打つ」

    そして、トレードで巨人に移籍してからの打撃に言及し、リチャードの魅力に迫った。

「リチャードは当たった時にホームランになる確率が高い」

    「今年見ていても、ちょっと守備のミスとか、判断ミスとかあるが、ソフトバンク時代よりも、巨人に行ってから明るく感じる。打った時の表情とか。もともとそういう選手だったのか、自分で変わろうとして変わったのかは分からないが、そういう姿が非常に印象に残る。打率は2割台前半だけど、ホームラン11本、39打点。彼の1発の魅力」

    今シーズン、主砲・岡本和真内野手(29)が5月上旬に左腕を負傷し、戦線離脱を余儀なくされた。阿部監督は、戦力補強としてリチャードを獲得。右の大砲への期待は大きく、積極的に起用してきた。

    片岡氏は、今シーズンの巨人に関して、「前半、岡本がいなかった分だけ、彼のホームランで流れを変えたり、勝った試合があった。阿部監督は、秋広を出してまで、我慢してサードで使い続けている。ジャイアンツには、ああいうキャラクターの選手がいない。なかなかやりにくいところ。そういう意味で、リチャードは今年1軍でホームランを11本打ったことは、かなり成長したと思う」と分析した。

    そして、「ファームでも、ホームランを20本以上打つ選手はなかなかいない。彼の場合、打率はそうでもないけど、当たった時にホームランになる確率が高い」とし、「リチャードは逆方向にホームランを打つことができる。確率的に、甘い球を仕留めて行けば、力的には(ホームランを)30発、40発打つ力はある」と太鼓判を押した。

    チームは23日時点でリーグ3位につけている。2位DeNAとは2.5ゲーム差ある。クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催をめぐり、DeNAと2位争いを演じ、26日、27日に敵地・横浜スタジアムで直接対決に臨む。

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