『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』などで知られる漫画家の小林よしのりさんが2025年9月24日、自身のブログで近況を明かした。「わしは70代、最後の攻めに出る! 今に見ていろと思っている」小林さんは、8月12日のブログ投稿で入院中であることを公表。13日には、「脳梗塞で左半身に痺れ、脳検査で脳内に血栓があちこちあるということで入院。HCU(編注:高度治療室)に入れられて、食事なし、点滴で生きている」と詳細をつづった。その後23日に退院の報告をし、以降もたびたびリハビリの様子を発信してきた。9月24日に投稿した「わしは天下布武、ウシハク人になりたい。」と題したブログでは、「今日、病院に行って、血液をいっぱい吸い取られ、尿検査も受け、脳神経内科の診察を聞いた」とし、現状についてこう説明した。「腎臓の60%の機能を失い、残り40%だ。これを大切にして、使っていく。血圧は低いほうがわしはいい」さらに、「妻が睡眠時、無呼吸症候群だと、医師に訴えるのがウザい」と無呼吸症候群気味であることも告白。その上で、「わしはもう今がいい。手術も入院もしない。無呼吸で死ぬならそれも良し!」と率直な思いを明かした。「わしは70代、最後の攻めに出る! 今に見ていろと思っている」と前向きな姿勢も示している。「どうせあと10年しかないのだ。わしの好きなように描かせてくれ!」25日の投稿では、兄弟デュオ「ビリーバンバン」の兄・菅原孝氏の訃報に触れ、「14年7月には脳出血で緊急入院し、左半身に麻痺が残ったままだった。わしのケースに似ている。わしも左手、左唇に麻痺が残ったままだ。しかし、あと10年は生きられるということであり、あと10年しかないということでもある」と記した。その上で、「現在、SPA!連載中の『神功皇后論』だけは完成させねばならない」と意欲を見せた。「例え、作者が脳溢血で死にかけたと言っても、わしは集中治療室でも、攻めてブログを書いたし、退院してからも攻めて漫画を描いている」と、創作活動への熱い思いを示している。「どうせあと10年しかないのだ。わしの好きなように描かせてくれ!」と強調し、ファンに向けて「小林よしのりの活動、表現には、ちゃんと意味がある。ファンは力いっぱいわしを支えてくれ。それが無駄じゃないことが、いずれ分かる!」と呼びかけている。
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