国民民主党の玉木雄一郎代表が2025年10月2日、AI生成動画をめぐる危機感をXでつづっている。「リアルと見分けがつかないし、実写とアニメもシームレスにつながるし、すご過ぎる」玉木氏は生成AI関連の事業を展開するアメリカの大手企業「OpenAI」が提供する動画生成AI「Sora2」について、「sora2で生成された動画がどんどん出ているけど、ヤバい」と切り出した。24年12月に一般公開された「Sora」は、文章による指示(プロンプト)だけで手軽に動画を生成できるサービスだ。ゼロから動画を生成するだけでなく、既存の動画を拡張することもできる。25年10月1日にリリースされた最新版「Sora2」では、一度の指示で起承転結のあるストーリーを手軽に生成できるようになった。実在する人物などを合成する「カメオ機能」も実装された。玉木氏はSora2による生成動画について「リアルと見分けがつかないし、実写とアニメもシームレスにつながるし、すご過ぎる」と驚きをつづった。「リテラシー教育だけで対応できるのか」玉木氏はこうした動画生成AIについて、悪用の可能性もあるとして危機感を示した。「街角インタビューなんか、いくらでもフェイク動画作れそうだし、政治的に悪用されたら民主主義への深刻な脅威になり得る」技術の進歩に伴う環境の変化について、「リテラシー教育だけで対応できるのか。そもそも、映像業界はどうなっていくのか。とてつもない時代が始まっている」と結んだ。続く投稿では、「こんなすごい映像が作れた! プロンプト集が出回る予想」ともしている。自民・塩崎氏「重大な法的・政治的問題がある」自民党副幹事長の塩崎彰久衆院議員も1日、Sora2を用いて日本の人気アニメ風の動画を生成したX投稿を引用し、「私も触ってみましたが、重大な法的・政治的問題があると感じました」とつづった。「世界をリードする日本のクリエイターの皆さんやコンテンツ産業を守り、育てていくためにも、早急に対応したいと思います。(なぜかディズニーやマーベルのキャラクターは表示不可の模様)」としている。