最終盤を迎えた大阪・関西万博では、パビリオンの閉館セレモニーが続々と行われている。2025年10月12日に行われたひとつが、列を誘導する際の「ヨヤクナシ♪」といった独特のリズムが話題になったインドネシア館だ。入場者数は、当初目標の280万人を大きく上回る350万人超。あいさつしたラフマット・パンブディ国家開発計画相は「ASEAN地域で最も多くの来場者を誇るパビリオンの一つ」と、笑顔を見せていた。スタッフの「ノリのよさ」が評判、訪問100回超の「猛者」もインドネシア館は、スタッフの「ノリのよさ」が評判だ。6月にはスタッフがサッカーを楽しんでいる様子が話題に。J-CASTニュースでは、「万博インドネシア館『自由すぎて』8万いいね サッカー観戦の珍光景『楽しそうで羨ましい』」(6月23日付)の記事で伝えた。 特に、「ヨヤクナシ♪ドウゾ♪」「ツメテクダサイ♪ススンデクダサイ♪」といったリズミカルな歌で待機列を誘導する様子は、SNSで拡散。万博名物のひとつとなった。パビリオン側の説明によると、「自分たちで楽しめるように始めた。自分達の趣味も反映されていれる」という。 閉館セレモニーの式典には、パピリオンの熱烈なファンやインフルエンサーも招かれた。そのひとり、インドネシア館を108回も訪問したという大阪府内の看護師・道蔵由美さん(56)は「自然と文化、スタッフの皆さんの極限の優しさと笑顔にほれて、もっとインドネシアを知りたいと思った。もっともっと一緒にいたかったです!」と感謝を伝えながら、閉幕を惜しんだ。「国際舞台でインドネシア館が日本の皆さまに受け入れられた」パンブディ氏も、「この国際舞台で、インドネシア館が日本の皆さまに受け入れられたのはうれしい。これからもインドネシアは、日本とともに進んでいきたい」などと話していた。大阪・関西万博を象徴した大屋根リングは、閉幕後に部分的に保存することが万博協会と大阪市より発表されている。12日、万博会場は雨模様で、大屋根リングの下に避難するする人も多数。大屋根リング内側では、大輪の傘の花が咲いており、大勢の人が万博の象徴との別れを惜しんでいるようにも見えた。また、共同パビリオン「コモンズ」などには感謝の言葉が書き込まれ、来場者は写真を撮りながら万博閉幕の雰囲気を嚙みしめていた。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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