自民党・高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表は2025年10月15日に会談を行い、連立政権に向けた政策協議を行うことで合意した。翌16日、早くも自民・維新両党による政策協議がスタートしている。
26年にわたる公明党との連立の解消が決まり、新たな連立を模索する自民党。しかし、高市氏は30年前の著書で、「連立政治」を強く批判していた。
「連立政権がこれ以上続けば、日本はダメになる」
高市氏が連立政権に関する持論をつづっていたのは、1995年8月に出版された「高市早苗のぶっとび永田町日記』(サンドケー出版局)だ。当時の高市氏は新進党の結党メンバーで、翌96年末に自民党へ入党している。
書籍の最終章「第五章 願 一度きりの人生だから......元気な日本創造宣言!」の末尾にあたるトピックス「『連立の時代』の終焉を目指す」に、当時の高市氏の連立をめぐる政治観が記されている。
「連立政権がこれ以上続けば、日本はダメになる」との段落では、93年の衆院選で自民党の議席が過半数を大きく割り込んだことで発足した自由民主党・日本社会党(のちの社会民主党)・新党さきがけによる「自社さ連立政権」をとりあげ、連立政治の功罪を論じた。