韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2025年10月19日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)の存在感をチーム最下位と格付けした。歴史的活躍の大谷とは対照的、キムは出場機会恵まれずドジャースは18日、本拠地ドジャー・スタジアムでリーグ優勝決定シリーズ第4戦を行い、ナ・リーグ中地区1位ミルウォーキー・ブリュワーズと対戦し、5-1で勝利した。同シリーズ3連勝のドジャースは、大谷翔平選手(31)が「1番・ピッチャー」で先発出場し、歴史的な活躍を見せた。投手としては、6回2安打10奪三振無失点の好投で、ブリュワーズ打線に付け入るスキを与えなかった。打者としては、先頭打者本塁打を含む3本塁打を記録。まさに投打にわたる活躍でチームを勝利に導いた。チームは同シリーズ4連勝で、2年連続のワールドシリーズ進出を決めた。ポストシーズンでは、大谷、山本由伸投手(27)、佐々木朗希投手(23)ら日本勢の活躍が目立っている。一方で、同じアジア勢で、韓国出身のキムは、ポストシーズンで出場機会に恵まれていない。ここまでポストシーズンで先発出場はなく、地区シリーズ第4戦のフィラデルフィア・フィリーズ戦で、延長11回に代走で出場したのが唯一だ。韓国プロ野球(KBO)リーグでは、4年連続で打率3割をキープするなど、国内屈指の打者だったが、ドジャースではレギュラーの座を獲得できず、主に守備固め、代走要員に甘んじている。大リーグのスター軍団の一員として、ワールドシリーズ出場の可能性があるキム。「スポーツ朝鮮」は「キム・ヘソンはワールドシリーズロースター(出場選手登録枠)にも名を連ねることができるだろうか」と書き出し、ワールドシリーズのロースターを次のように分析した。「キム・ヘソンの立場は非常に狭まっている状態」「これまで上昇気流のリズムを共にしてきたメンバーの中から誰かを外し、誰かを新たに投入する作業は残酷だが、必ず行わなければならない。投手交代をより頻繁に行う必要があるなら、野手を1人減らすことになる。そうなると、キム・ヘソンが『除外1位候補』となる可能性がある。いずれにせよ、キム・ヘソンの立場は非常に狭まっている状態と言える」そして、ポストシーズンで守備固め要員として、試合終盤に外野に起用されるジャスティン・ディーン外野手(28)の名を挙げ、キムと比較した。ディーンは、今シーズンの8月に大リーグデビューを果たした選手で、レギュラーシーズンでは主に守備固めとして起用されてきた。「スポーツ朝鮮」は、「ドジャースの各シリーズロースター26人に含まれた野手15人の中で、1度も先発出場できなかった選手は、キム・ヘソンと捕手ドルトン・ラッシング、外野手ジャスティン・ディーンの3人だ」と指摘し、こう続けた。「この中で、打席に1度も立たなかった選手はキム・ヘソンとディーンの2人だけだ。ディーンは外野手専門である。ワイルドカードシリーズ第1戦からリーグ優勝決定シリーズ第4戦まで、10試合連続で守備固め、または代走として出場した。内野・外野をこなせるキム・ヘソンが、代走としてたった1度だけ出場したのとは対照的だ。つまりポストシーズンに入ってからの起用頻度と存在感は、キム・ヘソンがチーム内で最下位と言える」スポーツ紙の報道によると、チームは20日に非公開で練習を行い、25日に開幕するワールドシリーズに向けて調整を行ったという。ワールドシリーズの対戦相手は、現在、ア・リーグ優勝決定シリーズを戦っているトロント・ブルージェイズもしくは、シアトル・マリナーズとなる。
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