石破茂内閣が2025年10月21日午前の閣議で総辞職した。石破氏は同日午後、首相官邸の職員から花束を贈呈される様子をX上で公開し、「心からありがたく思います」と感謝の意を伝えた。正午ごろからは、官邸前で「お見送り&お疲れさま会」も行われた。参加者は「石破総理ありがとうございました」と書かれた横断幕などを掲げ、石破氏が乗車しているとみられる車に向かって「お疲れさまでした」と声をかけた。「石破さんアンコール!待ってます!」という横断幕も石破氏の在職日数は386日。10月21日のX投稿では、「386日のながきにわたり、ほんとうにたくさんの方々と、たくさんの仕事ができたことを、心からありがたく思います」とコメントした。同日召集された臨時国会で、第104代首相に指名された自民党の高市早苗総裁に関しても、石破氏は「一緒に働いてくださったみなさまに心からの感謝を申し上げ、高市政権にも同じく大きなお力添えを賜りますよう、お願いいたします」としている。石破氏は官邸を去る際の写真も投稿。赤いバラや青い花で彩られた花束を職員から贈呈される様子や、拍手で見送る職員たちに手を振ったりしている様子を公開した。官邸前では、建物から出てきた石破氏を見送る会も行われていた。18日ごろからSNSで参加を呼びかける投稿が拡散し、数十名の参加者が集まった。主催者の発表によれば、最終的に約50人が参加したという。現場では、「石破さんアンコール!待ってます!」という横断幕や、「言葉の通じる総理が必要」というプラカード、石破氏の似顔絵などが掲げられていた。午後0時33分ごろ、石破氏が乗っているとみられる公用車が官邸から出てきたが、すぐに走り去った。参加者は「お疲れさまでした」などの声をかけ、その後、主催者の呼びかけに応じて解散していた。石破氏に関する運動では、参院選大敗後の25年7月25日夜、首相続投を求める「石破辞めるな」デモもSNS上で大きな注目を集めていた。
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