高市首相と公明党のガチンコの大ゲンカが始まる――政治ジャーナリストの田崎史郎氏は2025年10月21日放送の「報道1930」(BS‐TBS)にゲスト出演してそう予言した。定数削減問題で全面対決に「公明党は連立離脱して、政治とカネの問題っていうふうに言ってましたけれども、そんな問題じゃなくて、要するに高市さんと肌合いが合いませんと、今の体制(高市総裁体制)の人たちはわれわれをかなり軽視してますと。麻生さんをはじめとしてね。その感情的な動機から言ってるんですね」と、「政治とカネ」の問題で物別れとなったのではなく、高市・麻生体制とは初めから袂を分かつつもりだったのだろうとみる。さらに、離脱を通告してからも、「定数削減の問題がドーンと出てきて、それに対してかなり身構えてて、怒ってるんですよ。(幹部ではない)普通の人(議員)でも、『こうなったら全面対決だね』っていうふうになってきているんですな」と説明する。定数を削減されると、公明党は大幅に議席を失うと試算されている。公明党にしてみれば、定数削減は連立離脱に対する自民党の嫌がらせと映っているだろう。「いきなりケンカ売られたみたいに」田崎氏は「公明党はずっと自民党と政策協議して、骨太(方針)も一緒に作ってきたわけですから、しばらくは自民党寄りの態度を示すのかなと思ったら、日本維新の会の動き、定数削減、この体制とかいろいろ重なって......」と言い、松原耕二キャスターは「いきなりケンカ売られたみたいになっちゃった」と合の手を入れる。田崎氏は「そう、そうなってきて、むしろ非常に野党的といったらあれですけど、立憲民主党に近いみたいな、むしろそっちの立ち位置を作っていくんだろうと思いますね」という。松原キャスターは「(自公の)国会のやり取りは相当激しくなるという人もいます」と伝えた。(シニアエディター 関口一喜)
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