2025年10月21日に発足した高市早苗内閣で経済安全保障担当大臣に任命された小野田紀美参院議員の「オタク」ぶりに注目が集まっている。
「小野田大臣、中の人だったのか!」
発端となったのは、23年5月に一般ユーザーが投稿した「小野田紀美議員が総理大臣になったら、所持していることをめちゃくちゃ自慢しようと思ってるので大切に保管してる」としたポストだった。
投稿には、「ヘタリア×羊でおやすみシリーズ」と題されたCDの写真が添えられていた。同作はアニメ化もされた日丸屋秀和氏による国擬人化歴史コメディ漫画『ヘタリア』と、安眠促進CDとして人気を博した「羊でおやすみシリーズ」のコラボ作品で、プロデューサー・シナリオの欄に、小野田氏の名前が載っている。
かねてより「オタク」であることを公言している小野田氏だが、「待ってください、、、! え!?? 小野田さんてすごい方!?!?」「小野田大臣、中の人だったのか!」など、"中の人"としても活動していた過去に驚く声が相次いだ。
「どれくらい凄いかというと...」
自民党所属の参院議員で、『魔法先生ネギま!』『ラブひな』などで知られる漫画家の赤松健氏は22日、「初入閣した小野田紀美(おのだきみ)大臣ですが、既にネットニュースで報道されているようにガチのオタクであり、女性向けシチュエーションCDやBLCDを中心に広報&プロデュースしていた、元本職の方です」とXに投稿。
「どれくらい凄いかというと、この動画の8:20辺りを見れば分かります」として、23年12月に自民党公式YouTubeチャンネルに公開された「I LOVE MANGA対談」との動画を紹介した。
番組冒頭、赤松氏が「おのきみさんといえば、もう漫画アニメ超詳しいので...」とすると、小野田氏は「にわかでございます」と首を横に振った。
「元本職なんですよね、プロですよね」との質問には、「ゲームCD、シチュエーションCDとかBLCDとかそっち系ですけど......やだ、なんでハードル上げるんですか!」と頬を押さえた。
「自分で企画書書いて幻冬舎に持ち込んで、コラボをしてたんです」
保育園時代に特撮テレビドラマ「世界忍者戦ジライヤ」にハマり、「正義の味方を守りたい!」と思ったという小野田氏。しかし、現実にはヒーローのような職業はないと気づき、小学校の図書館で「学研まんが人物日本史 卑弥呼」に出会う。
「そもそもそういう理不尽が起きない世の中を作れたら、それって最強の正義の味方じゃん、って思って。『卑弥呼になるわ、女王になる!』って決めたのが小学校1年生」と明かした。
「好きな漫画って言われて本当に悩んだんですよ。私(好きな漫画が)ありすぎて......何を定義にして好きという(決めたらいいかわからない)」と語っていた小野田氏が、「1番長くジャンルに生息してたのがヘタリア」だという。
赤松氏に「どのキャラが好きなんですか?」と問われると、小野田氏は「それ言ったらいけないんですよ」と言い淀み、「私、公式側にもなってたことがあって......。『ヘタリア×羊でおやすみシリーズ』っていう。honey beeっていうシチュエーションCDとか作ってる会社にいて、自分で企画書書いて幻冬舎に持ち込んで、コラボをしてたんです。私シナリオも書いてるんですよ」と告白。
こうした背景から、「『私がこのキャラが好きです』とか『このカプ(カップリング)が好きです』って言ったら、作ったCDに影響が出てきてしまうので、言えなくなっちゃって......言いたいけどもね!」と苦笑していた。