プロボクシングの元世界2階級制覇王者・畑山隆則氏(50)が、2025年10月23日に公開されたユーチューブ動画「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則ぶっちゃけチャンネル」に出演し、元世界ランカーの亀田京之介(MR、27)を「大したもの」と評した。「カシメロがボコボコにされている映像が出ているらしい」亀田は25日にキルギスで行われる興行で、元世界3階級制覇王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン、36)と、58キロ契約10回戦で対戦する。亀田は今年に入ってからハード路線を突き進んでいる。2月に敵地メキシコで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ、30)と対戦。7回TKOで敗れたものの、大方の予想に反して元世界王者相手に大健闘した。7月には再び敵地メキシコで、WBC世界スーパーバンタム級1位アラン・ピカソ(メキシコ、25)と対戦し、0-2の判定で敗れた。ジャッジのひとりが95-95の引き分けをつけ、亀田の健闘が光った試合だった。25年の3試合目は、ネリ、ピカソに続いての強豪カシメロが相手だ。畑山氏は「(亀田は)強いのとばかりやっている」とし、カシメロの現状に言及した。「(亀田は)結構ボクシングが良くなっている。カシメロは、しばらく試合をやっていない。1年ぐらいやっていない。誰かから聞いたが、最近、日本人選手とスパーリングをやったみたいで、ボコボコにされている映像が出ているらしい」「カシメロの力は絶対に落ちている」カシメロは、ライトフライ級、フライ級、バンタム級を制した元世界王者で、バンタム級王者時代、井上尚弥(大橋、32)との対戦が内定していた。ところが、コロナウイルスの感染拡大の影響で試合が延期となり、結局、試合は中止となった。21年8月の世界王座防衛戦を最後に、世界タイトルマッチから遠ざかっている。試合数も減っており、亀田戦が25年度の初戦となる。このような背景もあり、畑山氏は「(カシメロの)力は絶対に落ちていると思う。これ、亀田チャンスがあるんじゃないの?確かに(カシメロの)パワーは魅力。だけど練習をしっかりやっているかどうか。(減量は)ほぼないんじゃないですか?(体重を)落とさないでいいとなると、練習量が減る」と分析した。そして、世界の強豪相手の試合が続く亀田を「大したもの」と評し、こう続けた。「(勝負は)カシメロ次第。カシメロが全盛期の力を維持していれば、(亀田は)ちょっと厳しいと思うが、絶対に(力は)落ちていると思う。(練習を)しっかりやっていれば別だけど。(試合が)長引けば長引くほどスタミナの不安がある。亀田は前半だけしのげば、後半にチャンスがあると踏んでいる」25年はまだ勝利のない亀田。異国の地で元世界王者を倒すことができるのか。亀田のパフォーマンスに注目が集まる。
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