兵庫県が2025年10月23日、広報の公式Xアカウントで、県が発行する電子マネーアプリ「はばタンPay+」のシステムトラブルで、個人情報が漏えいしたこと、これを受け受け付けを停止したことを報告した。このXアカウントでは、不正アクセスの疑いがあったことも報じられており、SNSでは「信用できません」といった批判の声が寄せられている。
県は、広報Xについては、不正アクセスの疑いが分かってからすぐにパスワードをセキュリティの高いものに変更して運用しているという。
「はばタンPay+」の受付は一時停止、24日時点でも復旧せず
「はばタンPay+」をめぐっては、県公式サイトによると、23日に「子育て応援枠(追加販売)」の申し込み受付を開始したが、申請サイト上で「申請者本人ではなく別人の申請情報が表示される事例」が発生したという。漏えいした個人情報は氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、本人確認資料(マイナンバーカード、免許証、保険証など)の画像という。受付は一時停止され、24日夕時点でも復旧していない。
一方で、県の広報Xをめぐっては、23日、兵庫県議会・総務常任委員会の閉会中審査で、斎藤元彦知事の支援者個人者のアカウントを一時フォローしていた経緯について質問があったことを関西テレビが報じた。報道によると、県広報広聴課は、不明なIPアドレスからのログインと操作形跡があることが判明したとしており、警察に相談しているという。
同日広報Xは、「はばタンPay+」のシステムトラブルと個人情報漏えいについて報告、謝罪したが、広報Xへの不正アクセスの疑いが報じられたことから、「なんで情報漏洩の報告を不正アクセスされたアカウントで行うのか」「兵庫県庁のセキュリティ認識って一体どうなってるんだろうか...」「不正アクセスされた疑いがあるアカウントでその疑いが晴れていない状態で『重大インシデント』の報告されても信用できません」といった批判の声が寄せられた。
県広報広聴課の担当者は24日、J-CASTニュースの取材に、9月18日にSNS上で不適切なフォローの指摘があり、翌日に確認したところ、不明なIPアドレスからのログイン履歴が確認できたと説明した。警察に相談したほか、パスワードも「セキュリティの高いもの」に変更しており、「一定のセキュリティ対策も直ちに行って運営をしている状況」だとした。
担当者は、「県の広報、Xの信用が損なわれるような事態が発生したことは非常に残念です。今後、セキュリティ対策をしっかり行い、県民の方に安心してご覧いただけるよう、適切に運営をしてまいりたいと考えております」とコメントした。
——【お詫び】———
— 兵庫県広報 (@hyogokoho) October 23, 2025
本日受付開始の「はばタンPay+」について、
システムトラブルにより、
一部個人情報の漏洩が確認され、
受付を一時停止しております。
県民の皆様にはご迷惑をおかけし、
お詫び申し上げます。
なお、先着順ではありませんので、
システム復旧後の手続きをお願いします。