韓国メディアが、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)の起用法に不満を爆発させた。
キムのポストシーズン出場はわずか1試合のみ
ドジャースは2025年10月29日(日本時間)、本拠地ドジャー・スタジアムでワールドシリーズ(WS)第4戦を行い、トロント・ブルージェイズに2-6で敗れた。これで対戦成績を2勝2敗のタイとした。
前日28日の第3戦で、劇的な延長18回サヨナラ勝利を飾ったドジャース。この日は、大谷翔平選手(31)が先発のマウンドに上がった。
試合は、2回にキケ・ヘルナンデス内野手(34)の犠牲フライでドジャースが1点を先制した。大谷は前日の疲れを見せずに力投したが、3回に1死1塁から主砲ウラジーミル・ゲレロジュニア内野手(26)に逆転の2ランを許した。
大谷は4回から6回まで得点を許さず、7回に2つのヒットを打たれたところで降板した。この日は投手として、6回6安打6奪三振4失点(自責4)。打者としては3打数無安打に終わった。
WSでは、二刀流の活躍を見せる大谷、第2戦で完投勝利の山本由伸投手(27)、リリーフ投手として存在を示す佐々木朗希投手(23)ら日本勢の活躍が目立つ。一方で、韓国出身のキムはWSの出番はなく、ポストシーズンの出場はわずか1試合。地区シリーズ第4戦の延長11回に代走で起用されたのみで、打席に立っていない。
出場機会に恵まれない状況に、地元韓国メディアは怒りの矛先をロバーツ監督に向け、ポストシーズン打撃不振のアンディ・パヘス外野手(24)を起用し続けることを批判した。
「キム・ヘソンはまたベンチを温めるだけ」
パヘスは今シーズン、センターのレギュラーとして156試合に出場し、打率.272、27本塁打、86打点を記録した。ところが、ポストシーズンでは、極度の打撃不振に陥り、打率は1割に満たない.080だ。
ロバーツ監督は、パヘスの長打力に期待して先発で起用し続けている。WS第4戦でも「9番・センター」で先発起用したが、パヘスは2打数無安打。ロバーツ監督は、7回の打席で代打を送った。
この日も快音が聞かれず、チームが敗戦したこともあり、「スポーツ朝鮮」は「ロバーツのパヘスへの執着が最悪の結果を招く、パヘスは第5戦も先発出場?」などのタイトルで、ロバーツ監督を批判した。
記事では「前日までポストシーズン打率.083と深刻な不振に陥っていたパヘスを再び先発ラインナップに組み込んだ。パヘスはワイルドカードシリーズ第1戦からこの日のワールドシリーズ第4戦まで、ポストシーズン14試合連続先発出場の記録を継続した。この日もロバーツはパヘス起用へのこだわりを続けたが、望む結果をまたも得られなかった」とした。
韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)は、「『パヘスはロバーツの養子か』打率.080まで急落もキム・ヘソンはまたベンチを温めるだけ...代打起用すらない衝撃」とのタイトルでロバーツ批判を繰り広げた。
対戦成績を2勝2敗のタイとしたチームは、30日に本拠地ドジャー・スタジアムでWS第5戦に臨む。先発は、第1戦で先発したブレーク・スネル投手(32)。ブルージェイズは、同じく第1戦で先発したトレイ・イェサベージ投手(22)が先発する。
Shohei Ohtani strikes out Vladimir Guerrero Jr. on 3 pitches! #WorldSeries pic.twitter.com/Kl5N6LjwmB
— MLB (@MLB) October 29, 2025