俳優の木村拓哉さんが、2025年10月29日、東京国際映画祭に出品されている映画「TOKYOタクシー」の舞台あいさつで、幼少期に東京・柴又に住んでいたことを明かし、同作を手がけた山田洋次監督さんとの縁を語った。
山田監督について「こういう先輩がいると、もう1回やる気出ますよね」
「TOKYOタクシー」は、木村さん演じるタクシー運転手・宇佐美浩二が、倍賞千恵子さん演じる85歳のマダム・高野すみれを柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設に送るという依頼を受けるところから始まる。
木村さんは舞台あいさつで、「幼少期に柴又に住んでいたこともありまして」と明かした。「(山田監督が手がけた)『男はつらいよ』の撮影をして、人だかりができているのを......その人だかりの一員として『何やってんのこれ!?』っていう景色を見ていた」というエピソードも。それを「TOKYOタクシー」の撮影中に山田監督に伝えたところ、「『そうなんだ、君はいたのか』という言葉をいただいたんですけど」と話し、笑いを誘った。
続けて、木村さんは、同作は山田監督がフランスの映画「パリタクシー」を見て東京版でリメイクしたいと考えたところからスタートしたと説明。山田監督について「いろんなことに興味だったり愛情だったりというものがあるからこその現役なんだな」「こういう先輩がいると、もう1回やる気出ますよね」と語った。