東日本では「はんぺん」西日本では「牛すじ」が人気
どんな具材に人気があるのだろう。紀文の調査で「好きなおでん種」のトップ3には、1位に大根(65.2%)、2位に玉子(56.6%)、3位にこんにゃく(46.1%)が選ばれている。このほか、もち入り巾着(44.6%)、はんぺん(40.2%)、ちくわ(35.9%)などが続いた。地域によって好みに差があり、東日本の北海道や宮城、東京などでは、はんぺんが好まれ、西日本の大阪や広島、福岡などでは牛すじの人気が高かったという。
物価高の影響が大きいのは、まず玉子だ。農水省の調べで2025年10月30日時点の東京都の鶏卵(Mサイズ)の卸売価格は1キロ当たり330円前後。前年同期より50~60円ほども高い。
ちくわ、さつま揚げ、はんぺんといった練りものも値上がりしている。紀文は2025年9月、水産練り製品や総菜、正月商品の一部を約5~15%引き上げた。業界では、主原料の魚のすり身の輸入価格や、つなぎに使う卵白の高騰が響いているといわれる。