カナダ出身の人気ラッパー・ドレイクによるMLB・ドジャースの大谷翔平選手をめぐる「ディスり投稿」が、ブルージェイズファンを震撼させている。「地元愛」で知られる世界的ラッパーSpotifyの総再生回数世界1位を誇るなど、世界的な人気を集めるドレイク。カナダ・トロント出身であり、現在もトロントの高級住宅街で暮らしている。NBAのトロント・ラプターズの熱狂的なファンでもあり、地元のスポーツチームを応援していることでも知られる。2025年10月25日から開幕したワールドシリーズ(WS)では、地元チームであるトロント・ブルージェイズを応援。MLB公式Xは同日、「ドレイクがワールドシリーズ第1戦にチェックイン」と現地観戦するドレイクの姿を伝えていた。ワールドシリーズは7試合制で、先に4勝したチームがワールドチャンピオンとなる。31日時点でドジャースが2勝、ブルージェイズが3勝で、ブルージェイズが世界一への王手をかけている。こうした中、ドレイクはSNSで対戦相手のドジャース主砲、大谷翔平選手を煽る投稿を続けている。「イェサベージはもうベンチに向かってるぜ、ボス笑」29日(日本時間30日)に行われた第5戦でブルージェイズが勝利すると、ドレイクはインスタグラムのストーリーズに大谷選手の写真を投稿。「ONEMORE!!!!!!!(※編訳・以下同:もう一勝!)」と連勝を願った。続く投稿では、大谷選手が体制を崩し膝をつく中、空振りをとったブルージェイズのトレイ・イェサベージ投手がベンチに戻ろうとする姿を添え、「Savagealreadyotwtothedugoutbosslol(イェサベージはもうベンチに向かってるぜ、ボス笑)」と煽った。アメリカのスポーツメディア「JomboyMedia」は、ドレイクの投稿を引用し「Drakegoingcrazywiththetrashtalktonight(今夜はドレイクがめちゃくちゃなトラッシュトークで煽ってる)」と伝えた。ワールドシリーズ制覇に王手をかけるブルージェイズファンだが、ドレイクの投稿に憤慨する声も多い。ドレイクは普段、野球に関する投稿をしていないとして、「Drakeonlycaresbecausethebluejaysareintheworldseries.Hedoesn'tevenunderstandtherulesofbaseball.(ドレイクがチームを応援しているのは、ただブルージェイズがワールドシリーズに出ているから。彼は野球のルールすら理解していない」「Guywascricketsallseason,didn'tshowuptoasinglegame,waitstillJaysmakeittotheWorldSeriesandonewinawaythenstartstrashtalking.(シーズン中はずっと音沙汰なし、試合には一度も現れなかったくせに、ブルージェイズがワールドシリーズ進出を決めてあと1勝というところまで来てから、急に悪口を言い始めた)」などと怒る声もある。「ドレイクの呪い」とはなかでも注目を集めているのは、「応援をやめろ」とする声だ。たとえば、「Drakeneedstorelaxisaidhe'stheonlythingthatcanmakethejayslose(ドレイクは落ち着くべきだ。彼こそがブルージェイズを敗北に導く唯一の存在なんだから)」「Drakecurseactivated(ドレイクの呪い、発動)」「DrakeisgonnacursethemIswear(ドレイクは絶対に奴らを呪うぞ、本当に)」などの声が出ている。実は、過去にドレイクが応援していることを公言したスポーツチームや選手らが、「不幸な結果」を迎えることが多くあった。ファンの間では「ドレイクの呪い」として知られており、かつては「魔除け」のため、対戦相手の地元ラジオ局がドレイクの楽曲を放送禁止としたこともあるという。ブルージェイズファンの不安を掻き立てたようだ。そのため、ドジャースファンとみられるユーザーからは、「Drakejustsavedus(ドレイクが我々を助けてくれた)」「CongratulationstotheLosAngelesDodgers!(ロサンゼルス・ドジャース、優勝おめでとう!)」などとする声もある。日本時間11月1日に行われる運命の第6戦は、山本由伸が先発する。
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