「これまで総理が作った会議の墓場みたいになっている」 杉村太蔵氏、高市首相肝いりの施策に疑問符

   高市早苗首相は強い経済を目指す「日本成長戦略本部」の初会合を2025年11月4日に開き、AI・半導体や造船など17の戦略分野に重点的に取り組むことを決めた。

  • 「日本成長戦略本部」の初会合が4日に開かれた
    「日本成長戦略本部」の初会合が4日に開かれた
  • 高市早苗首相(2025年9月撮影)
    高市早苗首相(2025年9月撮影)
  • 「日本成長戦略本部」の初会合が4日に開かれた
  • 高市早苗首相(2025年9月撮影)

ほとんどは作っただけで成果を上げてない

   これに首を傾げたのが元衆院議員の杉村太蔵氏だ。水曜コメンテーターを務める「大下容子ワイド!スクランブル」の11月5日放送で、「またか!」という顔でこう語った。

   「総理が代わるたんびに、その総理キモ入りの新しい会議、新しい看板本部みたいなものができるんですよ。内閣とか、官邸のホームページ見たら、つい昨年作った石破さんの地方創生2.0ナントカ会議、岸田さんが作った新しい資本主義実現会議、1億総活躍国民会議とか、もうね、これまで総理が作った会議の墓場みたいになっているんです」と厳しい。

   そのほとんどは作っただけで、国民の記憶に残るような提案もなければ、成果も上げなかった。杉村氏は「原点に返って、経済財政諮問会議ってちゃんとあるわけです、内閣府に。そこをベースに、こういった(高市内閣の戦略本部のような)議論をやってもらった方が、継続性の観点でも非常にいい」と指摘、「かつて経済企画庁みたいのがあって......。マクロ経済の観点でもうちょっと中長期で、しっかり政策立案する省庁があってもいいんじゃないか」と提案した。

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