MLBのニューヨーク・ヤンキース傘下でプレーしていた前田健太投手が2025年11月6日、インスタグラムを通じ日本球界への復帰を報告した。
「夢が叶った瞬間であり、忘れられない瞬間で満ちた10年間でした」
前田投手は広島カープでプレーし、16年にロサンゼルス・ドジャースと契約。20年にトレードでミネソタ・ツインズに移り、6度の地区優勝、2度のリーグ優勝に貢献した。
23年にFA移籍でデトロイト・タイガースと契約し、25年5月にタイガースから自由契約となった。その後、シカゴ・カブスとマイナー契約を結びAAA級のアイオワ・カブスに所属。8月にFAになると、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結びAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーした。
前田投手は11月6日、インスタグラムを更新し、英語で日本球界への復帰を報告した。
「来シーズンより、日本でのキャリアを継続することを決意しました。2016年から2025年にかけてアメリカで野球をプレーできたことは夢が叶った瞬間であり、忘れられない瞬間で満ちた10年間でした」とし、周囲への感謝をつづった。
MLBでの10年間について、「最初の日から、皆が私と家族を温かく迎え入れ、必要な時には助けてくれ、歩む道のりのすべてを支えてくれました」とし、「地区優勝を勝ち取り、シャンパンで祝杯を挙げ、ポストシーズンを戦い抜き、ワールドシリーズにたどり着いた――それらの記憶は永遠に私の心に残るでしょう」と振り返った。
「ファンの皆様へ、心からの感謝を捧げます」とし、「特にプレーオフやワールドシリーズでの球場に満ちた熱気は、まさに他では味わえないものでした」と懐かしんだ。
「ピンチを脱した後のスタンディングオベーションは、私の野球人生における最高の瞬間の一つです。MLBとアメリカでの経験は、選手としてだけでなく人間としても成長させてくれる、数えきれないほどの教訓を与えてくれました」
日本球界への復帰に向けて、「来シーズンから日本で新たな一歩を踏み出すにあたり、再び皆様とお会いできる日を心待ちにしております!」と期待を込めた。
「前田、頑張れ! 君は最高だ」
MLBでの10年を終えた前田選手には、過去に同じチームでプレーした選手など、MLB選手らからも感謝と応援のコメントが寄せられた。
元ツインズで現在サンディエゴ・パドレスでプレーするルイス・アラエス選手は、「Good luck Maeda you are the best(前田、頑張れ! 君は最高だ)」とした。
ツインズ所属のパブロ・ロペス選手は、日本語で「先輩、色々ありがとう」とコメント。
タイガースのライアン・クライドラー選手は、「Good luck brother(頑張れよ、兄弟)」とした。
元ツインズで現タイガース傘下のデビン・スメルツァー選手は、「Was an absolute pleasure sharing the clubhouse with you. True pro on and off the field. God bless my brother!(同じクラブハウスで過ごせたことは、本当に光栄でした。 あなたはグラウンドの内外を問わず、真のプロフェッショナルです。 兄弟よ、神のご加護がありますように!)」と振り返った。
MLB公式も「Best of luck, Kenta(健太、幸運を祈る)」とコメントしている。
具体的な今後の予定については明らかにしていないが、SNSでは古巣・カープファンからの熱い歓迎のコメントが相次いでいる。
「10年間、メジャーでの活躍お疲れ様でした! カープで待ってます!」
「広島で待ってます! カープで一緒に胴上げしましょう」
「ぜひ来年はカープに帰ってきて、200勝そして日本での優勝と日本一の夢を達成しましょう」