再婚家庭の相続では「思い」と「仕組み」の整理を
再婚家庭では、感情だけでなく、法的な権利関係を踏まえて、財産の分け方を考えることが大切だ。再婚相手の生活を守りつつ、前婚の子にも配慮するには、生命保険金の受取人指定や、遺言信託などを組み合わせる方法がある。
生前に家族の理解を得て、専門家のアドバイスを受けながら、仕組みを整えるのが理想だ。疎遠な家族がいる場合には、調整が難しいこともあるが、将来の争いを防ぐための現実的な対応といえる。
【プロフィール】
石坂貴史/証券会社IFA、AFP、日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント、マネーシップス運営代表者。「金融・経済、住まい、保険、相続、税制」のFP分野が専門。