自民・有村治子総務会長、AI生成画像拡散に困惑 「完全なフェイク顔です」

   自民党の有村治子総務会長が2025年11月9日、自身の写真をもとにした「フェイク」画像が拡散されているとして、X上で困惑を示した。

  • 自民党の有村治子参院議員(2023年7月撮影)
    自民党の有村治子参院議員(2023年7月撮影)
  • 有村氏がXで公開した写真。上が本人、下がフェイク
    有村氏がXで公開した写真。上が本人、下がフェイク
  • 自民党の有村治子参院議員(2023年7月撮影)
  • 有村氏がXで公開した写真。上が本人、下がフェイク

「ネット上に出回っている完全な『フェイク』」

   個人が無償で利用できるAI生成サービスが普及するなか、政治家の肖像をめぐる「フェイク画像」が問題視されつつある。

   有村氏は自身の写真と画像生成AIによって作成された写真を添え、「上が、有村本人の写真です 私の後ろを歩いているのが、党職員の男性です」と切り出した。

   「下が、ネット上に出回っている完全な『フェイク』で、実際には私の後ろを歩いていた男性職員の姿が消され『耳だけ』が残され、有村の『イメージ創作顔』の右耳に、男性の耳が合成されています」という。

   いずれの写真も、自民党本部を背景に、白いスーツを着た有村氏が写っている。

   上の写真では、向かって左上に顔を向けた有村氏を、わずかに下方向から見上げるようなアングル。右耳はほぼ見えない角度だ。

   有村氏は金属または透明素材とみられる、周囲の色を反射するキューブ型のイヤリングを身につけていた。有村氏の背後には、スーツ姿の男性の肩や耳が写っていた。

   一方、下の写真では視線は少し外れているものの、顔はカメラの方に向いている。上の写真では見えなかった左耳も見えており、両耳には黒い丸型のイヤリングがついている。スーツの胸元についた飾りも、黒い枠がやや小さくなっているようだ。

   元となった画像は、10月7日に産経新聞が報じた「『歴史の評価に耐える意思決定を肝に銘じる』自民・有村治子氏 参院議員の総務会長は初」との記事に掲載されていた写真を一部切り取ったものとみられる。

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