韓国メディア「マニアタイムズ」(ウェブ版)は2025年11月11日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)の特集記事を組み、キムのテレビ番組内のコメントに対する日韓ファンの「印象」に言及した。「日本ではキム・ヘソンへの称賛が続いた」キムは、大リーグ1年目の今シーズン、レギュラーシーズンで71試合に出場し、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録した。ポストシーズンでは、全シリーズでロースター(出場選手登録枠)入り。ワールドシリーズ(WS)第7戦では、延長11回の守備でセカンドに入り、WS2連覇の瞬間をグランドで迎えた。今シーズンの全日程を終え、6日に韓国に帰国した。地元メディアの取材が続く中、9日に韓国テレビ番組「ニュースルーム」に出演し、ドジャースで過ごした1年目のシーズンを振り返ったという。「マニアタイムズ」によると、キムは番組内で大リーグへの適応過程や、山本由伸投手(27)との関係、大谷翔平選手(31)への印象などを語り、野球の話が中心だったという。同メディアは、番組内でのキムの発言に注目し、「キム・ヘソンに対する日韓ファンの相反する反応、なぜか?」とのタイトルで記事を展開。キムの言動に対する日韓ファンの「温度差」を解説した。記事では「日本ではキム・ヘソンへの称賛が続いた」とし、こう続けた。「日本ファンは韓国で起きている論争そのものをほとんど知らない」「スーツをきちんと着こなし姿勢を正した姿、言葉をゆっくり整理して表現する態度、チームメイトを尊重する回答方式などが肯定的に受け止められた。日本のファンが判断した根拠は、インタビュー画面と話し方、つまり見える場面だけだった。日本はキム・ヘソンの父親の債務問題や、韓国で起きている論争そのものをほとんど知らない。情報が伝わっていないため、キム・ヘソンは彼らにとって優勝チーム所属の誠実そうに見える選手として受け入れられている」韓国ファンの見方は、日本とは異なるという。記事では、次のような見解を示した。「父親の債務問題は古い問題であり、キム・ヘソンが過去からこの問題と共に注目されてきた状況も大衆が知っている。キム・ヘソンが沈黙を保ち、野球の話だけしたインタビューは、韓国ファンに論争を回避している印象を与えた。しかし、父親問題に関する質問自体がなかった点も見逃せない。質問がなければ答えることもできない」複数の韓国メディアによると、過去にキムの実父が、ある男性との間に金銭トラブルがあったようだ。実父にお金を貸したという男性から数年にわたり嫌がらせを受けているという。この男性は、キムが帰国した6日に仁川国際空港に姿を現し、プラカードを持参してキムの取材を妨害したという。このような経緯もあり、韓国の野球ファンは、「ニュースルーム」のインタビューで、キムが実父の金銭問題に触れるかどうか注目していたようだ。
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